以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「株王獅子丸」氏(ブログ「株王獅子丸の注目銘柄」の著者)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人と連携し、より多様な情報を投資家に向けて発信しております。

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個人投資家「株王獅子丸」氏コメント

執筆日時:2017年10月5日08時00分

投資家の兄弟たちよ、ごきげんよう。株王獅子丸だ。

足元で物色は一旦落ち着きをみせているが、電気自動車(EV)や太陽光発電施設の普及に伴い、リチウムイオン電池の需要はまだ拡大し続けている。今後もさらなる需要拡大が見込まれる事からも、魅力的な投資テーマの1つである事はいまだ変わりはない。リチウムイオン電池自体の性能向上が、蓄電池を使用する機械や設備の普及を促進する好循環にも期待できる。

■これがリチウムイオン電池関連銘柄リストだ
リチウムイオン電池関連銘柄に注目する理由は、蓄電池需要を後押しする製品開発が着実に進められているためだ。蓄電池の能力は向上を続けており、今後もさらなる性能向上に合わせて、リチウムイオン電池を搭載する設備が増加すると考えられる。

大量の電気エネルギーを貯蔵する蓄電池には高い安全性が求められるため、なかなか新規参入することも難しく、生産ノウハウを有する企業は安定した収益を確保しやすくなる。電気自動車については、イギリスなどで将来的にガソリン車の販売が禁止される方針が出されていることなどもあり、中長期的な普及が期待され、リチウムイオン電池需要もこれにともなって急増する可能性があるだろう。また、電気自動車だけでなく自家発電システムの普及も、蓄電池需要を後押しすることが期待できる。

まずは注目しておくべきリチウムイオン電池関連銘柄を下記にまとめておいた。各種のリチウムイオン電池関連銘柄に対する個人的な見解や分析も交えて紹介しておくので、参考にしてもらいたい。

<6971>京セラ
電子部品のほか、スマートフォン等の機器製造にも取り組んでいる。リチウムイオン電池関連では蓄電池システムを提供しており、蓄電池需要の高まりによる業績への好影響が期待できるだろう。「京セラ」ブランドを活かして信頼度の高い蓄電池製品をさらに普及させられるかどうかに注目したい。

<7201>日産自動車
言わずと知れた大手自動車メーカーである。車両検査の規定違反問題が販売に与える影響が懸念。ただ、中長期的には電気自動車「リーフ」が業績に貢献することが期待される。国内だけでなく海外市場でも電気自動車ビジネスを急拡大できるかに注目したい。

<5333>日本ガイシ
リチウムイオン電池と並ぶ蓄電池であるNAS電池を製造している。NAS電池は大容量の蓄電に適しており、災害対策等の需要が期待できるだろう。リチウムイオン電池が普及すれば蓄電池への関心が高まり、恩恵波及の可能性がある。

<6245>ヒラノテクシード
塗工機関連機器事業と化工機関連機器事業が2本柱。リチウムイオン電池の製造に欠かせない電極塗工ラインの製造も行っており、電気自動車や自家発電システムの普及でリチウムイオン電池需要が高まれば、右肩上がりの業績へさらなる追い風となる可能性もあるだろう。

<4080>田中化学研究所
電池の正極材料ビジネスに取り組んでいる。事業の幅が比較的狭いことから、リチウムイオン電池需要の高まりが業績に与える影響は小さくない。リチウムイオン電池だけでなくニッケル水素電池向けにも正極材料を提供しており、いずれの電池需要が高まっても恩恵を受けられる。

<4047>関東電化工業
独自のフッ素化技術に強みを持つ中堅化学メーカー。電池材料ビジネスにも取り組んでいる。リチウムイオン電池の電解質の製造で20年以上にわたる歴史を誇っている。新興諸国などでスマートフォンが普及したり、先進諸国を含めた世界各国で電気自動車へのシフトが進んだりすれば電解質需要も高まるとみている。

<4217>日立化成
日立グループの化学メーカー。リチウムイオン電池や蓄電システムも製造している。多様な電子部品の製造技術を有していることから、複数の技術を併用した製品開発を行いやすい。より先進的で高付加価値なリチウムイオン電池関連製品を提供し、利益率を高めることが今後期待される。

■日産が新型「リーフ」を発売

日産自動車<7201>は、新型モデルの電気自動車「リーフ」を発表した。電気自動車はガソリン車と比べて航続距離の短さが課題とされてきたが、新型のリーフでは400kmの航続が可能となった。リチウムイオン電池をはじめとする蓄電池の能力が高まったことが背景にある。

近距離の買い物利用等だけでなく、帰省などにも電気自動車を活用しやすくなったと言える。また、充電にかかる時間も短縮されることとなった。急速充電を行えばわずか40分で80%の充電が可能だ。ショッピングセンター等の駐車場に設置されている急速充電スペースを利用すれば、買い物を楽しんでいる間に電気自動車の充電が完了するくらいの時間である。

さらに、家庭用の普通充電でも、6kWでの充電を行えば充電時間は8時間で、夜間に安価な深夜電力を活用するなどして効率よく充電できる。燃料コストを下げたいと考える自動車ユーザーにとっても魅力的な新型車と言えるだろう。

■リチウムイオン電池関連銘柄への投資ポイント

リチウムイオン電池関連銘柄は、電気自動車の普及や蓄電システムの人気化が進めば恩恵を受けられる。日本企業には多くの関連銘柄があり、国内外での活発なビジネス展開に期待したい。

その他、現在最新の注目テーマ株、短期銘柄から中長期銘柄など、個人的に注目している個別銘柄情報をブログで多数紹介している。話題のZMP関連銘柄、トランプ関連銘柄、LINE関連銘柄、ポケモンGO関連銘柄、フィンテック関連銘柄、5G関連銘柄、電力自由化関連銘柄、AR/VR関連銘柄、ドローン関連銘柄、ロボット関連銘柄、自動運転車関連銘柄、TPP関連銘柄、IoT関連銘柄、ZMP関連銘柄、マイナンバー関連銘柄、郵政関連銘柄、人工知能関連銘柄、東京オリンピック(東京五輪)関連銘柄、宇宙開発関連銘柄、インバウンド関連銘柄などに関する考察も日々行っているので是非チェックして欲しい。ETFやIPO、株主優待に関する情報も。
お使いの検索サイトで「株王獅子丸」と検索してもらえればブログが読める。

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執筆者:「株王獅子丸」氏
ブログ名:株王獅子丸の注目銘柄




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情報提供元: FISCO
記事名:「 【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家「株王獅子丸」氏:リチウムイオン電池関連銘柄