*07:44JST NYの視点:米大統領選に向けたテレビ討論会でバイデン大統領は精彩を欠く 報道によると、バイデン米大統領は6月28日、ノースカロライナ州ローリーで開かれた選挙集会に参加し、11月の大統領選で勝利すると述べた。再選を目指す姿勢を示した。バイデン大統領は「自分は若くないことは分かっており、以前ほど楽に歩けず、滑らかに話せない。以前ほどうまく討論できない」、「この仕事をやり遂げられると心の底から信じていなければ、再出馬はしない」と述べた。一方、トランプ氏は同日、バージニア州チェサピークで開かれた集会に参加。「バイデン氏の問題は年齢ではなく、能力」、「米国を破壊しようとしている男に対して大きな勝利を収めた」と語った。

27日に行われたテレビ討論会では、経済や中絶、移民などを巡って議論されたが、バイデン大統領は討論会で精彩を欠いたことで、民主党員や一部の識者から大統領候補者の交代が必要との声が聞かれている。なお、ハリス副大統領は討論会終了後にCNNに出演し、バイデン大統領の序盤の調子がさえなかったことを認めた。ただ、ハリス氏は「有権者は在任期間中のパフォーマンスに基づいてバイデン氏とトランプ氏を評価すべき、トランプ氏は支持を広げるようなことは特にしなかった」と指摘し、バイデン大統領を擁護した。関係者によると、9月に2回目のテレビ討論会が予定されているが、ある識者は「この時点で大統領選の勝敗の行方はかなり明確になっているかもしれない」と指摘し、トランプ氏が優勢を保つ可能性が高い事を示唆した。(小瀬正毅)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米大統領選に向けたテレビ討論会でバイデン大統領は精彩を欠く