*07:43JST NYの視点:米4月消費信頼感も悪化、信用ひっ迫が影響か 米コンファレンスボードが発表した4月消費者信頼感指数は101.3と、3月104から予想以上に鈍化し22年7月来の低水準となった。最近の金融混乱の影響を受け、銀行など貸付基準が厳格化されるなど信用ひっ迫が消費者信頼感の見通しに影響した可能性がある。

引き続き労働市場の強さが奏功し、現況は151.1と、3月の148.9から改善。しかし、期待指数が68.1と、3月74.0から低下し昨年7月来で最低でほぼ9年ぶり低水準付近に落ち込んだことが全体指数を押し下げた。来年にも景気後退入りを示唆する80を割り込んだまま。統計は中堅行破綻後、3週間後、4月3日から19日にかけて取られている。今後12カ月のインフレ期待も6.2%と依然高い。

■米4月消費者信頼感指数:101.3(3月104)
現況:151.1(3月148.9)
期待指数:68.1(3月74.0)
今後12カ月のインフレ期待:6.2%(3月6.3%)

最新の地区連銀指数も冴えない。米4月フィラデルフィア連銀非製造業指数は‐22.8と、3月‐12.8からさらに落ち込み20年12月来で最低となった。米4月リッチモンド連銀製造業指数も‐10と、4カ月連続のマイナス。主要項目の新規受注や出荷が低下。同地区のビジネス状況は‐27と3月の‐17から一段と悪化。14カ月連続のマイナスとなった。

米4月ダラス連銀サービス業活動指数は-14.4と3月-18.0から改善も11カ月連続のマイナス。契約の減少が指摘されているほか、景気後退や物価高騰継続で多くのビジネスオーナーは主要なビジネスの変更を躊躇していると報告された。また、企業主は商業不動産セクターに懸念を強め、債務不履行の増加にもふれている。

金融混乱が完全には払しょくせず消費の鈍化傾向も見られ、景気減速懸念が強まりつつある。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米4月消費信頼感も悪化、信用ひっ迫が影響か