市場は12月消費者物価指数(CPI)でインフレピークを確認することになる。ゴールドマンサックスは12月CPIが前年比で+6.43%と、新車価格が‐0.5%、中古車も‐1.6%、加えて、原油安で航空券も2%程の価格の下落を想定し、全体指数を押し下げると見ている。さらに、賃貸の下落もインフレの鈍化に繋がると指摘。インフレピーク達成を示す新たな証拠になると見られている。

一方で、最近のインフレ鈍化にもかかわらず、連邦準備制度理事会(FRB)の高官は、インフレ制御完全達成に向けた断固とした金融引き締め姿勢を和らげる兆候は見せていない。

JPモルガン銀のダイモン最高経営責任者(CEO)は10日のコンファレンスにおいて、FRBがインフレ対処で今年、政策金利を6%まで引き上げる必要性に迫られる可能性に言及。

ボウマンFRB理事は、「最近の一部インフレの鈍化にもかかわらず、まだ、やるべきことはたくさんある」と、FRB高官は追加利上げが必要と主張している。市場は金利が5%を超えることはないとの見方を強め、ドル売りに傾斜している。このため、ドルは短期的に下げ憎い相場になる可能性がある。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米12月CPIインフレピーク達成を証明か、FRB利上げ軌道崩さず