セブン&アイ・ホールディングス <3382>中核企業のイトーヨーカドー(中国名:華堂商場)は26日、四川省成都市内で7号店目となる成都伊藤洋華堂(成都イトーヨーカドー)眉山店を17年1月12日にグランドオープンさせると発表した。GMS事業を展開する現地法人の成都伊藤洋華堂有限公司が運営する。

成都市から南へ約70kmの眉山市(人口約350万人)に位置。現地の眉山希望太平洋置業有限公司が建設・所有する彫像国際広場の地下1階~地上6階部分(3万2000平米)に入居する。うち営業面積は2万1650平米。

国内有数の漬物の街として知られる眉山の特色を活かす。漬物売場を大きく展開し、食品の地場仕入れに力を入れるなど、安全・安心のみならず地域密着をコンセプトに掲げた。ベビー・マタニティ関連商品の品揃えについても、地域最大級の専門売場となる。またワンフロアで構成した体験型のスポーツ用品売場など、豊富な品揃えと定評のある接客サービスを提供する予定だ。

眉山店と隣接する形で、オーナー管理のモールゾーン(約6万4000平米)も同時開業。200店強のテナントを有する複合型ショッピングセンターとなる。  成都伊藤洋華堂有限公司は、成都市政府の要請を受けて、1996年12月に同市の認可を受けた合作会社として設立された。翌97年11月、成都市の中心部にイトーヨーカ堂中国1号店となる「成都伊藤洋華堂春煕店」を開店。その後営業が軌道に乗ったことを受け、成都市の認可から中央政府認可による合弁資会社に切り替え、03年に2号店「双楠店」、07年に「錦華店」、09年に「建設路店」、11年に「高新店」、14年に「温江店」を開店した。これまでに成都市内で計6店舗を営業している。

一方、首都の北京では営業網を縮小。北京旗艦店の十里堡店を11月1日に閉鎖した。北京の店舗閉鎖はこれで6店目を数える。これで北京では、百貨店2店舗と食品スーパー1店舗を残すのみとなった。店舗家賃や人件費高騰を背景とした高コスト経営が重し。ネット通販との競争激化が追い打ちとなるなか、経営体力が奪われたとみられる。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 イトーヨーカドー成都7号店、来月12日にグランドオープン