国際通貨基金(IMF)は1月26日、2021年の世界経済見通しを+5.5%と昨年10月時点の見通しから0.3ポイント上方修正した。新型コロナウイルスワクチンの接種拡大によって2021年後半にかけて景気回復に弾みがつくと予想しているようだ。ただ、IMFは
「世界経済は引き続き異例の不確実性にさらされている」と指摘しており、新型コロナウイルス変異種の感染拡大などを警戒しているようだ。

 市場関係者の間からは「新型コロナウイルスワクチンの有効性について十分判明していない部分があるものの、今年後半にかけてワクチン接種が世界的に拡大する可能性があることは経済にとってプラス材料となる」との声が聞かれている。欧米経済見通しについて楽観視できないものの、4-6月期における景気回復への期待は持続しているようだ。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 ワクチン接種拡大で4-6月期における景気回復は可能か