11日の米国債券市場では、債券利回りが全般的にやや上昇し、ドル買い材料として意識されたようだ。本日12日に10年国債、13日には30年国債の入札が予定されており、入札に向けたポジション調整的な債券売りが増えたことが、債券利回りの上昇につながったようだ。市場関係者の間からは、「30年国債入札が低調な結果となった場合、国債の大幅増発に対する警戒感が一段と高まる可能性がある」との声が聞かれている。

 米国債利回りの上昇はドル買い材料と見なされるケースは少なくないが、国債の大幅増発を警戒した債券利回りの上昇は株式市場に悪影響を及ぼす可能性がある。今回行われる10年、30年の国債入札の結果を受けた米国株式市場の反応を点検する必要がありそうだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 国債の大幅増発に対する警戒感が一段と高まる可能性も