10日の日経平均は米株安の流れを受けて、売り優勢の相場展開になりそうだ。9日の米国市場では、税制改革法案の早期成立が困難になるとの見方から、終日軟調推移。半導体・半導体製造装置などには、これまでの株価上昇を受けた利益確定の動きが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比255円安の22645円。円相場は1ドル113円40銭辺りと、前日からは円高に振れて推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行し、日経平均はこれまでの5日線を支持線とした上昇がいったん落ち着くことになろう。もっとも、昨日の荒い値動きで本日の調整は想定されていた流れでもあり、利食い一巡後の押し目を拾うスタンスになりそうだ。また、本日は決算発表の第2弾のピークとなるため、決算内容を見極めたいとするムードも強そうだ。

 オプションSQ通過後は需給は軽くなる面はありそうだが、主力銘柄については利益確定から冴えない展開になりそうだが、好業績銘柄を評価する流れもあり、押し目買い意欲は強そう。また、主力銘柄は一服となるなか、相対的に出遅れいているセクターや中小型株に短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
(村瀬智一)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 5日線を支持線とした上昇がいったん落ち着くことに