[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;38149.53;+505.27TOPIX;2774.53;+32.45

[寄り付き概況]

 13日の日経平均は505.27円高の38149.53円と4日続伸して取引を開始した。前日12日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は1160.72ドル高の42410.10ドル、ナスダックは779.42ポイント高の18708.34で取引を終了した。中国との協議で90日間の一時的関税率大幅引き下げで合意したとの声明を受け、対中貿易摩擦の深刻化懸念が緩和し、寄り付き後大幅高。トランプ大統領が中国と最終的には通商協定で合意すると自信を表明し、終日買戻しが先行し、終盤にかけ上げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が4.35%上昇、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が7.04%上昇と、ダウ平均(2.81%上昇)と比べ上昇率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。また、外為市場で1ドル=148円00銭台と、昨日15時30分頃と比べ2円ほど円安・ドル高に振れたことが輸出株などの株価の支えとなった。さらに、国内3月決算企業の決算発表が佳境となっており、引き続き、好決算・好業績銘柄への物色意欲が株価下支え要因となった。一方、海外市場で米長期金利が上昇しており、今後、株価の重しとなるとの見方があった。また、日経平均は4月7日から昨日まで終値ベースで6500円を超す上げとなり、昨日までの3日間で800円を超す上昇となったことから、短期的な利益確定売りや戻り待ちの売りが出やすかったが、寄付き段階では買いが優勢だった。

 セクター別では、銀行業、その他製品、鉱業、医薬品、証券商品先物などが値上がり率上位、水産・農林業、食料品、陸運業、建設業、電気・ガス業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、安川電<6506>、ファナック<6954>、川崎船<9107>、信越化<4063>、第一三共<4568>、商船三井<9104>、東エレク<8035>、スズキ<7269>、三菱UFJ<8306>、郵船<9101>、ニデック<6594>、リクルートHD<6098>、中外薬<4519>などが上昇。他方、ニトリHD<9843>、DeNA<2432>、JT<2914>、KDDI<9433>、NTT<9432>などが下落している。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は505円高でスタート、安川電や三菱UFJなどが上昇