日経平均は続落した。前日の米国市場ではバイオ製薬の米モデルナによる良好な治験結果や7月の耐久財受注が自動車を中心に改善したことなどが好感され、ITやハイテク関連を中心に広く買われナスダック総合指数とS&P500種株価指数はそろって最高値を更新した。こうした流れを受けながらも、日本時間で今晩に予定されているカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を目前に控える中、東京市場では積極的に上値を追う展開とはなりにくく、東証1部の主力株のほか今週好調を続けていたマザーズ指数を含め広くイベント前の利益確定売りが優勢となった。

日経平均は前場寄り付き直後に23323.07円と高値を付けた後は、時間外のNYダウ株価指数先物や軟調な香港ハンセン指数の動きを受けた短期筋の売りにも押され、早い段階で下げに転じた。また、お昼頃に中国が南シナ海に向けて対艦弾道ミサイルを放ったとの報道も地政学リスクを想起させた。ただ、日経平均はその後は下げ渋り、後場は膠着感を強め、ほぼ横ばいでの推移となった。

大引けの日経平均は前日比82.00円安の23208.86円となった。東証1部の売買高は9億2362万株、売買代金は1兆7234億円だった。セクター別では、保険、鉱業、不動産、空運、陸運などが下落率上位となった。一方、ゴム製品、サービス、倉庫・運輸関連、精密機器、食料品などが上昇率上位となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の37%、対して値下がり銘柄は59%であった。

個別では、第1四半期が大幅減益決算となりながらもあく抜け感が先行したリクルートHD<6098>、紫外線照射装置の製品化に向けて東芝ライテックと業務提携すると発表したウシオ電機<6925>、米セールスフォースの好決算を受けてSalesforceの導入実績で国内トップクラスのテラスカイ<3915>などがそれぞれ大幅高となった。また、西濃運輸及びセイノー引越と業務提携契約を締結すると発表したトレジャーファクトリー<3093>も上昇した。一方、競合企業参入への懸念が再度強まる形となったレーザーテック<6920>が5%近い大幅下落となったほか、株価の上昇を受けて投資判断の格下げがあったトレンドマイクロ<4704>も軟調な値動きとなった。

東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、ソニー<6758>、レーザーテック、キーエンス<6861>などが下落した。他方、リクルートHD、Zホールディングス<4689>、東エレク<8035>、テラスカイなどは上昇した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は続落、パウエルFRB議長の講演前に様子見ムード強く