今月9日に始まった日本や中国、韓国3カ国の自由貿易協定(FTA)交渉の首席代表会議は12日に終了する予定だ。今回は15ラウンドの交渉となり、一段の前進が期待されている。

中国の外交部や商務部は今回に会合に対し、「中国政府がこの会合を順調に進むことを願っている」と発言し、「この会合が高いレベルかつ互恵的な関係の築き、多方面の分野をカバーできるFTAを締結するための布石になる」と強調した。

また、通信や環境、物流、文化、農業、衛生、知的財産権の保護など各分野にわたるハイレベルの交渉会議も相次いで開催されている。このほか、日中韓三カ国は、「日中韓+α」の協力も模索している。

中国の商務部は、日中韓の国内総生産(GDP)の合計が世界の20%以上を占めており、すでに欧州連合(EU)を上回っていると指摘。ただ、EUや北米などに比べて経済一体化の推進は遅れていると強調した。日中韓三カ国はそれぞれの優勢をもっており、日中韓FTAの成立は三カ国の産業の相互補完や資源の合理利用、生産効率の向上に寄与するほか、地域の共存共栄につながるとの見方を示した。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 【中国の視点】日中韓FTA交渉会合、中国政府が一段の前進に期待