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ソフォス株式会社
ソフォス アクティブ アドバーサリー レポート 2025年版:ソフォスの MDR とインシデントレスポンスのケースの 56% で、攻撃者はネットワークに侵入ではなく、認証情報を使用してログインしていたことが明らかに
~MDR とインシデントレスポンスのケースから、攻撃者はわずか3日間でデータを流出させていることが明らかに~
~認証情報の漏洩が2年連続で最も多い根本原因となる ~
サイバー攻撃を阻止する革新的なセキュリティソリューションのグローバルリーダーであるSophos(日本法人:ソフォス株式会社 東京都港区 代表取締役 足立 達矢)は、「ソフォスアクティブアドバーサリーレポート 2025年版」を公開しました。このレポートでは、2024年における 400件以上の MDR とインシデントレスポンスのケースから得られた攻撃手法について詳解しています。攻撃者がネットワークへの初期アクセスを取得する主な方法は、有効なアカウントを利用して、ファイアウォールやVPNなどのエッジデバイスを含む外部のリモートサービスを悪用することでした(MDRとインシデントレスポンスの全ケースの56%)。
有効なアカウントを使用した外部リモートサービスの攻撃は、攻撃の根本原因の上位になっています。2年連続で、認証情報の侵害は、ケースの41%を占めており、攻撃の最大の根本原因となりました。次に多い根本原因は、脆弱性の悪用(21.79%)、ブルートフォース攻撃(21.07%)となっています。
●迅速に展開される攻撃
Sophos X-Opsチームは、MDR とインシデントレスポンスの調査を分析し、ランサムウェア、データ流出、データ恐喝のケースについて綿密に調査し、攻撃者が侵入した組織内で、攻撃のステージをどれほど速く進行させているかを特定しました。これら3つのタイプのケースでは、攻撃の開始からデータが流出するまでの期間(中央値)はわずか 72.98時間(3.04日)でした。さらに、データが流出してから攻撃が検出されるまでの期間(中央値)はわずか 2.7 時間でした。
ソフォスのフィールド CISO である John Shier は次のように述べています。 「受動的なセキュリティ対策では、現在の攻撃を防ぎきることはできません。予防は不可欠ですが、攻撃を受けた場合に迅速に対応できるようにすることが重要です。組織は積極的にネットワークを監視し、観測されたテレメトリに基づいて迅速に対処しなければなりません。明確な目的に基づく組織的な攻撃に対しては、組織的な防御が必要です。多くの組織にとって組織的な防御とは、自社の属する業界やビジネスに関連する専門的な知識とセキュリティの専門家による検出と対応を組み合わせることを意味します。プロアクティブな監視を導入している組織は、より迅速に攻撃を検出し、優れた成果を得ていることが、今回のレポートで確認できました」
● アクティブ アドバーサリー レポート 2025年版のその他の重要な調査結果:
・攻撃者はわずか 11時間でシステムを乗っ取ることができる:攻撃者が最初の行動から、Windows ネットワークで最も重要な資産の 1つである Active Directory (AD) への最初の侵害を試みる(通常は成功する)までの中央値は、わずか11時間でした。 AD への侵入に成功すれば、攻撃者は組織の容易に掌握できます。
・ソフォスのケースで特定された上位のランサムウェアグループ:2024年に最も頻繁に攻撃を行ったランサムウェアグループは Akira であり、Fog と LockBit が続いていました。LockBit は 2024 年の初めに複数の政府機関によって摘発されたにもかかわらず、今なお影響力を保っています。
・滞留時間はわずか 2日に短縮:全体として、攻撃が始まってから検出されるまでの時間である滞留時間は、2024年には 4日からわずか 2日に短縮されましたが、これは MDR のケースにデータセットが追加されたて早期に検出できるようになったことが主な理由です。
・インシデントレスポンスのケースの滞留時間:滞留時間はランサムウェア攻撃の場合 4日間、ランサムウェア攻撃以外のケースで 11.5日間と前年から大きく変化していません。
・ MDRのケースの滞留時間:MDRのケースを調査したところ、ランサムウェアのケースにおける滞留時間はわずか 3日であり、ランサムウェア以外のケースではさらに短い 1日となっています。これは、MDRチームが迅速に攻撃を検出して対応していることを示しています。
・ ランサムウェアグループは夜間に活動:2024年のケースでは、ランサムウェアバイナリの 83%が、標的となった組織の営業時間外に展開されています。
・リモートデスクトッププロトコルの悪用が引き続き最多:RDPは、MDRとインシデントレスポンスのケースの84%に関わっており、Microsoftのツールの中で最も多く悪用されています。
●防御を強化するために、ソフォスが推奨する対策:
・公開されている RDP ポートを閉じる。
・可能な限りフィッシング耐性のある多要素認証 (MFA) を使用する。
・特にインターネットに接続しているデバイスやサービスを中心に、脆弱性のあるシステムに速やかにパッチを適用する。
・ EDR / XDR または MDR を導入し、24時間 365日体制でプロアクティブに監視する。
・包括的なインシデントレスポンス計画を策定し、シミュレーションや机上演習を通じて定期的にテストする。
「ソフォス アクティブ アドバーサリー レポート 2025年版」(https://news.sophos.com/ja-jp/2025/04/02/2025-sophos-active-adversary-report-jp/)の全文を参照してください。
● 詳細情報
・ さまざまな MFAの手法の長所と短所
https://news.sophos.com/ja-jp/2025/03/20/the-future-of-mfa-is-clear-but-is-it-here-yet-jp/
・RDPへの攻撃の拡大
https://news.sophos.com/ja-jp/2024/03/20/remote-desktop-protocol-the-series-jp/
・過去のアクティブ アドバーサリー レポート で解説した攻撃者の戦術、手法、手順(TTP)
https://news.sophos.com/ja-jp/tag/active-adversary-report/
・Sophos X-Opsのブログ(https://news.sophos.com/ja-jp/category/threat-research/)を購読し、Sophos X-Opsと画期的な脅威リサーチ(https://www.sophos.com/ja-jp/x-ops)の詳細を確認してください。
●ソフォスについて
ソフォスは、サイバー攻撃を防止する高度なセキュリティソリューションを提供している世界的なリーダーであり、イノベーターです。ソフォスは2025年2月にSecureworksを買収しました。この買収により、革新的で、AIによって最適化されたサービス、テクノロジー、製品を提供し、サイバーセキュリティ業界を牽引してきたパイオニア企業2社が統合されました。ソフォスは現在、MDR(Managed Detection and Response)プロバイダーとして最大の規模を誇り、28,000以上の組織を支援しています。ソフォスの包括的なポートフォリオには、MDRやその他のサービスに加え、業界をリードするエンドポイント、ネットワーク、メール、クラウドセキュリティが含まれています。これらのソリューションは、Sophos Central プラットフォームを通じて提供され、優れた相互運用性と状況に応じて柔軟に対応できる防御を実現します。Secureworksは、市場をリードする革新的なTaegis XDR/MDR、アイデンティティ脅威の検出と対応(ITDR)、次世代SIEM機能、リスク管理、包括的なアドバイザリーサービスを提供しています。ソフォスは、世界中のリセラーパートナー、マネージドサービスプロバイダー(MSP)、マネージドセキュリティサービスプロバイダー(MSSP)を通じて、これらソリューションを販売しており、フィッシング、ランサムウェア、データ窃取、その他の日常的なサイバー犯罪や国家によるサイバー犯罪から、世界中の60万以上の組織を保護しています。これらのソリューションは、Sophos X-Opsと新たに追加されたCounter Threat Unit(CTU)から提供される過去の攻撃の情報およびリアルタイムの脅威インテリジェンスによって支えられています。ソフォスの本社は英国オックスフォードにあります。詳細についてはwww.sophos.com(日本語サイト:https://www.sophos.com/ja-jp/)をご覧ください。
●報道関係のお問合せ先
ソフォス株式会社広報事務局
Tel: 03-6454-6930
Email: sophos@ambilogue.com
以上
配信元企業:ソフォス株式会社
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