これまで二輪車はダウンサイジングやハイブリッドなどの先進技術に頼らずとも、キャタライザーやECU(Engine Control Unit)のプログラム調整のみで、排出ガス規制を越えてきた。しかし、世界的潮流となったカーボンニュートラル(CN: Carbon Neutrality)の達成に向けて二輪車も電動化を進める必要がある。
また、モビリティ・マネジメント(個人の移動手段が過度な自動車利用から公共交通等を適切に利用する等に変化を促す交通政策)やCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)の観点からも電動二輪車が求められている。一方で、内燃機関(ICE)との車体価格差や航続距離、充電インフラ不足、ギアシフトやエキゾーストノートの喪失による趣味材としての魅力減などの問題も抱えている。