私たちは「リスクファイヴデイ東京2023サマー」(RISC-V Day Tokyo 2023 Summer)を開催できることを心から感謝します。昨年の「リスクファイヴデイズ東京2022オータム」に続き、再びこの舞台で皆様とともに、RISC-Vの最新の動向と先進的な研究成果を共有することを楽しみにしています。この会議は、国内最大規模のRISC-Vカンファレンスであり、RISC-Vのサプライヤーにとっては最高の技術PRと研究発表の場となっています。
しかし、一部の人々は、既存のソフトウェアとハードウェアの維持だけではAI計算と電力需要とのバランスをとることが難しいと判断し、新たな改革を模索しています。その一部がRISC-Vを基盤としたスタートアップを形成し、資本家を説得して技術改革を進めようとしています。今回の「RISC-V Day Tokyo」では、こうした人々を招待し、彼らの視点と取り組みを共有する機会を設けています。我々は、彼らが提案する新たなアプローチが、AI計算の需要と電力消費の問題を解決する新たな道を切り開くことを期待しています。
国内の零細企業でもカスタム半導体を設計試作製造することが早晩可能になると考えています。現在は、標準的な半導体、カスタムボード、ソフトウェア、そしてシステムなどのサプライチェーンなどしばしば海外に依存した技術で商品が開発されています。将来は、自社の技術を半導体やソフトウェアとして具体化することで、基本的なコストメリットを得る必要があると予想されます。新たな可能性を探し続ける国内企業にとっては、このようなプロジェクトやカスタム半導体の設計・製造は、成熟期の電子資本主義の中で隠された新しい機会を見つける手助けとなるはずです。そんな視点から、「RISC-V Day Tokyo」では、これらの挑戦をスタートアップや大企業として進めようとする企業の皆様を招待講演者としてお招きしました。