【成果の応用】 分子機能研究所の辻一徳は、独自に研究開発した構造ベースインシリコ創薬システム(「Homology Modeling Professional for HyperChem(HMHC)」及び「Docking Study with HyperChem(DSHC)」)を用いて、2020年3月に新型コロナウイルス治療薬に関する世界初の大規模仮想スクリーニング(インシリコスクリーニング)を実施し、国内最初の抗新型コロナウイルス治療薬医薬品候補リストを欧米の学術誌に論文発表しています。加えて、オーラルケア製品に含まれる成分にCOVID-19感染予防効果が期待できることを学術論文で発表しており、今回の研究成果でも辻一徳が研究開発したインシリコ創薬基盤技術が活かされました。さらに、未発表ではありますが、既に実際に新型コロナウイルス複製抑制活性を示す化合物も見出しており、今後の研究成果が期待されます。一刻も早く特効薬を探し出すため、広く国内外の団体または個人からの研究支援と援助を求めていきます。