日本国内の飲料業界におけるリサイクルでは、使用済みPETボトルを原料に新たなPETボトルを製造するBottle to Bottle(B to B)を積極的に推進しており、飲料メーカー各社では2030年までのB to B目標値を設定している。PETボトルは自治体による回収スキームが構築されており、100%に近い回収率に達しているという特長を有する。
プラスチックは、使用済み製品をもう一度同じ製品として再生させる水平リサイクルが可能であるという強みがあり、最近では飲料メーカーによるBottle to Bottleの取り組みが社会に浸透しつつあるほか、OEM(自動車メーカー)によるCar to Carといった取り組みも注目を集めている。こうした水平リサイクルを更に発展させ、例えばSpoon to Spoon、Cup to Cupなど、プラスチックからプラスチックへの循環をブランディングする(取り組み自体に付加価値をつけてブランド化し、一般に認知、普及させる)ことにより、プラスチックリサイクルのさらなる拡大につなげることが期待される。