糖尿病は国民病とも呼ばれるほど多くの人が罹患している疾病である。本調査における糖尿病市場は、血糖自己測定器・関連製品(本体+センサー、メーカー出荷金額ベース)および糖尿病治療薬(血糖降下薬+インスリン製剤、薬価ベース)の2市場を対象とした。2022年度の糖尿病市場規模(2市場計)は6,810億円と予測する。 内訳をみると、血糖自己測定器市場は、SMBG(self-measurement of blood glucose)機器本体の価格競争の激化やインスリン療法の導入状況などを背景に、近年横ばいから縮小傾向が続いている。一方、糖尿病治療薬市場は、SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬などの血糖降下薬が拡大基調にある。