株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の糖尿病市場の調査を実施し、予防・検査・診断・治療の各市場の現況、参入企業の動向、将来展望などを明らかにいたしました。ここでは血糖自己測定器(本体+センサー)および治療薬を合算した市場規模予測について、公表いたします。

1.市場概況

糖尿病は国民病とも呼ばれるほど多くの人が罹患している疾病である。本調査における糖尿病市場は、血糖自己測定器・関連製品(本体+センサー、メーカー出荷金額ベース)および糖尿病治療薬(血糖降下薬+インスリン製剤、薬価ベース)の2市場を対象とした。2022年度の糖尿病市場規模(2市場計)は6,810億円と予測する。
内訳をみると、血糖自己測定器市場は、SMBG(self-measurement of blood glucose)機器本体の価格競争の激化やインスリン療法の導入状況などを背景に、近年横ばいから縮小傾向が続いている。一方、糖尿病治療薬市場は、SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬などの血糖降下薬が拡大基調にある。

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000260672&id=bodyimage1

2.注目トピック~血糖自己測定器市場はCGM機器が拡大、治療薬市場ではGLP-1受容体作動薬の新製品が売上拡大

血糖自己測定器市場では、1日の血糖値の変動傾向がわかるCGM(Continuous Glucose Monitoring:持続血糖測定器)機器の上市が続いており、保険適応の拡大などを背景に拡大基調にある。
糖尿病治療薬市場では、SGLT2阻害薬は既存製品の保険適応拡大もあり、2021年度の市場規模は1,000億円(薬価ベース)を突破したとみる。GLP-1受容体作動薬は経口薬など新製品の売上拡大などが寄与していると考える。

3.将来展望

糖尿病市場(2市場計)は2025年度に7,000億円を突破するも、2026年度は6,923億円にとどまると予測する。血糖自己測定器市場は微減傾向で推移し、糖尿病治療薬市場は薬価改定の影響なども考慮し微増で推移すると予測する。引き続きSGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬が拡大するものの、特許切れや薬価改定の影響もあり2026年度には減少する見通しである。

※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3003

調査要綱
1.調査期間: 2022年2月~5月
2.調査対象: 糖尿病検査・診断機器メーカー、製薬企業、その他関連企業等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、ならびに文献調査併用
4.発刊日:2022年05月25日

お問い合わせ
⇒プレスリリースの内容や引用についてのお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム
https://www.yano.co.jp/contact/contact.php/press

株式会社矢野経済研究所
https://www.yano.co.jp/



配信元企業:株式会社矢野経済研究所
プレスリリース詳細へ

ドリームニューストップへ
情報提供元: Dream News
記事名:「 【矢野経済研究所プレスリリース】糖尿病市場に関する調査を実施(2022年)~2022年度の糖尿病市場を6,810億円と予測~