欧州における新たな法規制である欧州医療機器規則(MDR: Medical Device Regulation)(*1)の適用が5月26日に迫り、日本でも薬機法(*2)の改正がなされる等、世界各国で医療機器に関する法規制をアップデートする動きが進んでいます。特に昨今では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、医療機器製品の需要がますます高まっており、審査の迅速化を目指した体制づくり等、早急な改革が求められています。 こうした状況の中で、医療機器関連企業の皆様にとっては、医療機器の法規制に対する理解を深め、慎重に対応していくことがより一層重要となります。
■用語解説 *1 欧州医療機器規則(MDR: Medical Device Regulation) 欧州の医療機器の規制枠組みであった医療機器指令(MDD: Medical Device Directive)に代わり、2017年5月26日から正式に施行されている欧州における重要規制です。現在CEマーキングを行っているすべての医療機器メーカーに対応が求められるため、日本の医療機器メーカーにおいてもインパクトは大きいものとなります。
*4 ISO 13485 医療機器における品質マネジメントシステムに関する国際規格を指します。医療機器のライフサイクルの一つ以上の段階に関係する組織が対象となり、組織が顧客要求事項、および適用される規制要求事項を一貫して満たす医療機器製品・関連するサービス提供を実現するための品質マネジメントシステムに関する要求事項が規定されています。