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建設・不動産関連の資格取得スクール「総合資格学院」を運営する株式会社総合資格(本社:東京都新宿区、代表取締役:岸 隆司)は、2月3日に合格発表された平成28年度1・2級建築施工管理技術検定 実地試験について分析いたしましたのでご報告いたします。
・平成28年度 1級建築施工管理技術検定 実地試験 合格実績:http://www.shikaku.co.jp/kenseko/info/topics/jicchi_gokaku.html
・平成28年度 2級建築施工管理技術検定実地試験 合格実績:http://www.shikaku.co.jp/kenseko/info/topics/2k_gokaku.html
建築施工管理技士とは・・・
国土交通省管轄の施工管理技士国家資格のうちの1つ。一般および特定建設業の許可基準である営業所ごとに置く専任の技術者、並びに建設工事の現場に置く主任技術者及び監理技術者の有資格者。
一般に建築士が設計監理のスペシャリストであるのに対し、建築施工管理技士は、施工管理のスペシャリストとして認識されています。鉄筋、大工、内装仕上げから、板金、塗装、防水まで幅広い工事などを含む建築工事の施工計画を作成し、現場での工程管理や品質管理などを行う実務面を代表する建築エンジニアです。
規模の大きな工事(高層ビル建築、公共施設など)に携わるためには1級建築施工管理技士の資格が必要となります。
◆1級建築施工管理技術検定 実地試験
■受験者数が19,045名となり前年比2,680名増の大幅アップ
■「40歳以上のベテラン業界人」「女性」の合格者が過去5年連続で増加
本年度の実地試験受験者数は19,045名(平成27年度:16,365名、前年比2,680名増)となり、大幅な増加となりました。また合格者数は8,687名(同27年度:6,180名、前年比2507名増)、合格率45.6%(同27年度:37.8%、前年比+7.8ポイント)となり、併せて顕著な増加傾向が見られました。
近年担い手確保のために「受験資格の緩和」や「建設労働者確保育成助成金の運用」等、各種支援制度が実施されており、こうした施策が大幅な受験者の増加につがったものと考えられます。
今後も国土交通省による各種制度の見直しや若年層有資格者確保に向けた取り組みは、積極的に進められるものと考えられ、建築施工業界活性化につながる動向として注目されます。
合格者の属性傾向を分析すると、「40歳以上の合格者」や「女性合格者」が過去5年連続で増加を示しています。
「40歳以上の合格者」は40.2%と、ここ5年間で6.7ポイントも増加しており、合格者全体におけるベテラン業界人割合が増加しているといえます。
この顕著な数値は、有資格者の高齢化による大量離職を受け、国や企業が資格取得を強く要請していることが要因だと考えられ、これまで受験資格を有しながら資格を保有していなかった40歳以上の層が、資格取得に向けて動いたものと推察されます。
こうした増加傾向は学科試験でも見られることから、業界の潮流として続くものと想定されます。
「女性合格者」は4.4%と過去5年で最高値を更新しました。
「女性合格者」増加の要因としては、資格取得を通して女性が活躍できる社会環境が広がり始めていることが挙げられます。
「女性活躍推進法」が施行されたことは記憶に新しいですが、企業や自治体が女性活躍の施策を取り入れる中、業界団体も女性の就労環境の改善や積極採用及び定着に取り組んでおり、今後も女性による建築施工管理技士資格取得の機運が高まると考えられます。
●実地試験総評
平成28年度の経験記述のテーマは、『品質管理』でした。 近年の経験記述のテーマは、『品質管理』→『環境管理』→『合理化』の順で出題され、昨年の出題が『環境管理』であったことから、今年度の出題は『合理化』と予想し、試験対策をしていた受験生には、対応が難しかったものと推察されます。
また、全体的に初出題の問題が多く見受けられ、技術者として幅広い知識が問われました。
この様に従来形式を崩した出題や最新技術を含む多岐に渡る知識を問われる出題の増加など、施工管理の正しい知識と十分な試験対策が必要でした。
◆2級建築施工管理技術検定試験
■受験者数が26,815名となり前年比2,902名増の大幅アップ
■「40歳以上のベテラン業界人」の合格者が4割を占め、ここ4年間で約5ポイント増加
本年度の実地試験受験者数26,815名(平成27年度:23,913名、前年比2,902名増)となり、大幅な増加となりました。また合格者数は10,437名(同27年度:7,822名、前年比2615名増)、合格率38.9%(同27年度:32.7%、前年比+6.2ポイント)となり、併せて顕著な増加傾向が見られました。
2級建築施工管理技術検定では「実務経験年数の短縮(平成26年度)」「実務経験を計算する基準日の変更(同27年度)」「学科試験の受験資格と免除期間の改正(同28年度)」「受験種別【建築】における学科試験年2回化(同29年度)」といった受験要項の緩和・改定が毎年実施されており、こうした施策が大幅な受験者の増加につがったものと考えられます。
さらに平成30年度以降の試験についても、国土交通省(適正な施工確保のための技術者制度検討会)による受験要項の見直しや、若年層有資格者確保に向けた取り組みが検討されており、建築施工業界活性化につながる動向として注目されます。
合格者の属性傾向を分析すると、「40歳以上の合格者」が過去4年連続で増加を示しています。
「40歳以上の合格者」は39.9%と、ここ4年間で4.9ポイント増加しており、合格者全体におけるベテラン業界人割合が増加しているといえます。
この増加傾向は、国や企業が資格取得を強く要請していることが要因だといえ、これまで受験資格を有しながら、資格を保有していなかった40歳以上の層が資格取得に向けて動いたものと考えられます。
こうした傾向は同年度の1級建築施工管理技術検定でも見られることから、業界の潮流として続くものと推察されます。
●学科・実地試験総評
平成28年度学科試験は全体的な難易度は例年並みと考えますが、『難易度の高い初出題』『1級建築施工管理技士の過去問』が目立ちました。また、1級建築施工管理技士の学科試験同様、「解体工事」に関する問題が出題され、今年度の建設業法改正を意識したと思われる出題が印象的でした。
実地試験では経験記述において、技術者としての応用力が試される出題となり、試験の全体的な難易度は例年よりもやや高くなりました。合格のためには、自分自身では気づきにくい減点箇所を把握し、ポイントをおさえた十分な記述の練習をおこなう必要があります。
◆総合資格学院の実績と来年度に向けた取り組み
「1級建築施工管理技術検定 実地試験」において、総合資格学院の基準達成現役受講生は合格率74.3%を達成しました(講義出席率9割以上、宿題提出率9割以上を達成した当学院現役受講生1,161名中、863名合格)。
この合格率は学院基準達成現役受講生以外の合格率45.6%を大幅に上回っています。
また「2級建築施工管理技術検定 実地試験」において、総合資格学院の基準達成現役受講生は合格率81.0%を達成しました(講義出席率8割以上を達成した当学院現役受講生163名中、132名合格)。
この合格率は学院基準達成現役受講生以外の合格率38.9%を大幅に上回っています。
この結果は、当学院が創業以来こだわり続けている、受講生の合格を第一に考えた、「人と人が向き合う真の対面指導」を軸とした講習システムの良さが実証出来たと考えております。
当学院では「平成29年度 1・2級建築施工管理技術検定試験」の受験生に向けて、「1級建築施工管理 実地講座」、「2級建築施工管理 総合講座」他、各種試験対策講座を順次開講いたします。
一人でも多くの合格者を送り出せるよう、講師、職員一同、精一杯お手伝いさせていただきます。
■ 総合資格について
サービス提供エリアの拡大で、資格獲得にきめ細かに対応!
「総合資格学院」は、2017年1月時点で全国44都道府県に約85教室を展開しています。
現在教室未開設県は青森・秋田・宮崎の3県となりました。近い将来、全都道府県での教室開設を目指し、サービス提供エリアを拡大することで、きめ細やかな対応を図ってまいります。
【会社概要】
[所在地] 株式会社総合資格 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル22階 [TEL] 03-3340-2801(代)
[所在地] 株式会社中部資格 愛知県名古屋市中区錦1-2-22 中部資格ビル [TEL] 052-202-1751(代)
[代表者] 岸 隆司 [設立] 1987年1月
[社員数] 633名(2016年11月現在) [URL] http://www.shikaku.co.jp
[資本金] 総合資格:1億円 [売上高] 148億円(2016年9月期)
●本件に関するお問合せ
株式会社 総合資格 営業部 尾崎/小野寺 TEL:03-3340-3082 E-mail:koho@shikaku.co.jp