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株式会社ビジネス社(東京都新宿区:代表取締役社長 唐津隆)は、2016年12月22日に『中国人だからよくわかる 常識ではあり得ない中国の裏側』を発売いたしました。
1996年、中国共産党による数度の投獄を経てアメリカに亡命し、現在はニューヨーク在住の民主化運動リーダーである陳破空氏。その陳氏が、ベストセラーとなった石平氏との共著『習近平が中国共産党を殺す時』に続いて、日米中の視点から中国の実情を分析した、これまでにない「中国論」を展開しています。
「はじめに」で「まっとうな中国人として、真実の中国を客観的に日本の皆さんに知ってもらいたいと思い」と書いているように、本書は単なる中国批判本でもなければ、崩壊期待論でもありません。中国共産党の内実や中国人の本質、中国の政治経済史、そしてその未来像に至るまで、独自のネットワークから得た情報もふんだんに加えながら、問題の根源はどこにあるのか、ひとつひとつのトピックを「リアル・チャイナ」と銘打ち、60項目にわたって解説しています。
たとえば、よく言われる「一つの中国」については、中国共産党政府は台湾政府を認めてはおらず、それどころか「武力統一」も辞さない姿勢を崩していません。ところが著者によると、それはまったくの『はったり』だと言います。かつて1996年、最初の総統直接選挙が台湾で行われた際、中国は周辺地域にミサイルを撃ち込んだものの、実はそれは実弾ではなく空砲だったといいます。2016年の総統選の際も軍事演習を行ったことが中国メディアで報じられましたが、その写真は前年のモノだったことが判明してしまいました。つまり、中国は口では威勢のいいことを言いつつ、ホンネではアメリカと全面対立したら負けることがわかっているので、決して一歩踏み込むことはしないというのです。
他にも「中国人は、本当は『中国夢』より『アメリカンドリーム』を心から望んでいる」「秦の始皇帝の時代から中国は進化していない」「実はかつて中国共産党は台湾独立に賛成していた」「毛沢東は近代西洋崇拝者」「中国の民主化は可能」などなど、これまでの常識ではあり得ない本当の中国社会、政治、そして人々の様子を克明に描いています。来年2017年、中国政治の世界では、習近平2期目を決する第19回全国代表大会が開かれます。それに向けて当然のように権力闘争も激化し、情勢はより混とんとするでしょう。そうしたますます読みづらい中国を読み解くためにも、上っ面だけの「反中本」とは一味もふた味も違う、真剣に中国人が祖国中国を分析した、これまでにない中国問題解説書である本書こそ必読の1冊だといえるでしょう。
第1章 中国人だからわかる 中国人の哀しい本質
第2章 中国人だからわかる 中国社会の根深い病根
第3章 中国人だからわかる 一党独裁の乱れた深層
第4章 中国人だからわかる 間違いだらけの売国外交
第5章 中国人だからわかる “帝国自壊”のシグナル
第6章 中国人だからわかる 呪縛と革命の2000年史
第7章 中国人だからわかる “人治”政治の副作用
第8章 中国人だからわかる 中国の不透明な未来
<著者>
陳破空(ちん・はくう)
1963年、四川省三台県生まれ。湖南大学、同済大学に学ぶ。85年、胡耀邦総書記に政治改革を直訴し、翌年、上海での民主化組織の立ち上げに関与するなど、中国の民主化運動をリード。87年、広州の中山大学経済学部助教授に就任。89年、天安門事件に呼応し、広州での民主化運動をリーダーとして主導。同年及び93年に投獄され、計4年半に及ぶ獄中生活を送る。96年、アメリカに亡命。その後、コロンビア大学大学院にて経済学修士号を取得。現在、政治評論家としてラジオ・テレビなど、さまざまなメディアで中国政治・経済・社会の分析を行う。
邦訳著書に『赤い中国消滅』『品性下劣な中国人』(ともに扶桑社)、『日米中アジア開戦』(文藝春秋)、『赤い中国の黒い権力者たち』(幻冬舎)、他に石平氏との共著『習近平が中国共産党を殺す時』がある。
(著者)陳破空
〈価格〉1,500円+税
〈発売日〉2016年12月22日
〈出版元〉ビジネス社
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