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株式会社エー・アンド・デイ(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:古川 陽、以下 「当社」)は、 株式会社IHI(以下「IHI社」)より、宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)で開発が進められている次期基幹ロケットH3用1段エンジン(LE-9)の種子島宇宙センターにおける燃焼試験設備用の計測設備平成28年2月1日に受注しましたことを平成28年5月17日に発表いたします。
1.宇宙事業をとりまく環境
政府は、2015年1月に新宇宙基本計画を策定し、宇宙関連産業を官民合わせて5兆円規模まで拡大させる目標を掲げ、10年間で最大45基の衛星などを打ち上げる計画とされています。一方、通信、放送、地球観測、資源探査などの様々な分野が関係する同事業は、世界的な競争の激化が進行する中、省力化や自動化によるコストの削減、打上げ準備期間の短縮、そして将来への投資が強く求められています。
2.受注に至る経緯
現行システムは、三栄測器株式会社(1951年創立)として始まり、以降、日本電気三栄株式会社、NEC三栄株式会社、日本アビオニクス株式会社(工業計測機器部門)と継承された工業計測器メーカーによりIHI社に納入されています。弊社は、2015年7月に日本アビオニクス株式会社より工業計測器事業の譲渡を受け、そうした製品群を事業の一環に加えることになりました。長らく定評をいただいております同計測器のアナログ技術に、当社の高速アナログ/デジタル変換技術およびデータ処理技術を統合したご提案が、JAXA様のご要望実現に寄与させていただいたものと存知ます。
3.納入システムの概要と特徴
種子島宇宙センターのロケット試験場において、エンジンの燃焼試験の際に必要とされる情報(圧力、推力、加速度、温度、流量、歪 等々)をデータとして現場で採取し、中継地点を経て、計測・制御室にて利用可能な形に変えて届ける部分を供給いたします。
特徴
従来、計測・制御室に設置されていた多数のアナログ・アンプは、順次マニュアルで校正される必要があるため、時間を要しコストが嵩みました。今回のシステムでは、自動校正機能付きのボードに切り替えることによりそうした問題を解決し、ランニングコストおよび工数の削減に寄与することが可能となりました。 従来、中継点から計測・制御室に送られるデータはアナログでしたが、新しいシステムでは中継点でデジタルに変換してしまう事により、長い経路でのノイズなどに強くなりました。また、光ケーブルの採用でシンプルな構成となりました。
システムに使用された主な製品・技術
AD-PROCYON、iTest、WCA 他
(詳しくは、こちらをご覧ください。http://www.aandd.co.jp/)
4.今後の展開
今回納めたシステムは、他の試験設備や実験場等、においても使用が可能であることから、今後積極的に拡販を進めてゆく予定です。また、今回の受注を第一歩とし、今後宇宙事業に積極的に寄与してまいりたいと存知ます。
【会社概要】
社名 :株式会社エー・アンド・デイ
所在地 :〒170-0013 東京都豊島区東池袋3-23-14
代表 :代表取締役社長 古川 陽
設立 :昭和52年5月
資本金 :6,388百万円
東証1部 : 7745
事業内容 :電子計測器、産業用重量計、電子天びん、医療用電子機器、試験機
その他電子応用機器の研究開発、製造、販売
【このリリースはこちらから】
http://www.aandd.co.jp/adhome/whatsnew/2016/newsrelease_jaxa_20160517.pdf
【本件に関するお問い合せ先】
TEL 03-5391-6126 担当:営業本部販売促進部 関口
(取材・問い合わせ専用の番号です。広告営業は対応致しかねますのでお控えください。)