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2021年11月16日、ベルギー控訴裁判所は、Statisが大規模な詐欺的企てに従事し、仲裁裁判所に対してだけでなく、過去の取消裁判でスウェーデンの裁判所に対しても詐欺行為を行ったと終局的に判断しました。この詐欺的企ては、同裁判所の判断によれば、債務と損害のいずれに対する仲裁裁判所の判断にも直接的影響を与えました。それを根拠に、控訴裁判所は、Statisの5億3000万米ドルの仲裁金(「仲裁金」)を認定して執行を認めた下級審の命令を完全に覆しました。
キング&スポールディング法律事務所が仲裁手続きでStatisを代理し、スウェーデンとベルギーを含めて詐欺的な仲裁金を認めて執行する世界的活動を調整しています。
以前に報告したように、Statisは、2017年12月に仲裁金の執行許可を認める一方的命令を取得し、これはその後2019年12月にベルギーの第一審裁判所の命令によって維持されました。しかし、どちらの命令も、Statisの不正についての新しい証拠を含んでいない限定的な事実記録に基づいていました。
2020年11月に、ベルギーのブリュッセル控訴裁判所(「控訴裁判所」)は、Statisの異議を退けて、詐欺の全面的主張を行うことを求める共和国の要請を認めました。
現在、控訴裁判所は共和国の主張の正しさを認め、共和国が長く主張してきたように、Statisが大規模な詐欺的企てに従事してきたことと、その結果として仲裁金の認定と執行は行われるべきではないことを確認しました。
控訴裁判所のこの決定により、カザフスタン国家基金に帰属する5億3000万ドルに対してStatisが取得してバンク・オブ・ニューヨーク・メロンが維持している差し押さえが解除されることになります。
カザフスタンの司法大臣Marat Beketayevは、以下のように論評しました。
「私たちは、Statisとその共犯者の主張を退けて共和国を支持するこの重要な判断を歓迎いたします。入手できるすべての証拠の徹底的な分析を経て、控訴裁判所は、Statisがわが国、監査人(KPMG)、仲裁裁判所、取消裁判でのスウェーデンの裁判所に対して詐欺を働いたことを確認しました。この判断は、Statisに対してだけでなく、その専門的助言者に対しても重大な影響を持つものです。これは、今なおStatisの違法な企てを支援して幇助している人々に対して、「もはや引き返すことのできない」地点となるべきものです。司法省は、Statisの詐欺的活動に対抗して共和国の利益を継続的に守っていく決意です。」
プレスリリースの全文は、こちらでご覧いただけます:https://kzarbitration.com/republic-of-kazakhstan-defeats-statis-belgium-court-of-appeal-conclusively-determines-statis-defrauded-arbitral-tribunal-and-deliberately-misled-swedish-annulment-courts/
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Ms. Meruert Bokanova
Press Secretary of the Ministry of Justice of Kazakhstan
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