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今回採用された「Visconti™4」は、カメラからの入力映像を画像処理し、自車が走行している車線、車両、歩行者、標識、自転車乗員、対向車のヘッドライトなどを認識する画像認識プロセッサです。
「Visconti™4」は、デンソーに2015年から採用されている「Visconti™2」と比べ、倍のアプリケーションの処理を可能にするため、画像処理エンジンを8個に倍増させました。また、認識に必要な処理時間の短縮と、背景と対象物の輝度差が少ない状態や夜間における歩行者検知性能を向上させるべく、新たに開発した認識アルゴリズム「Enhanced
CoHOGアクセラレータ注1」を搭載しました。これらの性能が評価され、今回の採用に至りました。
なお、当社とデンソーは、画像認識システム向けの人工知能技術(Deep
Neural Network -Intellectual
Property(DNN-IP))を共同開発しており、高度運転支援・自動運転分野において協業関係にあります。
近年、自動車の安全に関する評価プログラム「Euro-NCAP注2」において、自転車および夜間歩行者に対する衝突回避性能の評価が追加されたことなどを背景に、安全性能に関するシステムの需要が高まっており、車載カメラの市場は2021年に1兆円になるとみられています注3。当社は今後も、道路交通の安全を追求する車載半導体製品を積極的に提案していきます。
注1 Enhanced CoHOGアクセラレータ:当社が開発した輝度及び色情報を用いて複合共起特徴量を抽出するアルゴリズム。
注2 Euro-NCAP:
European New Car Assessment Programme(ヨーロッパ新車アセスメントプログラム)
注3 株式会社テクノ・システム・リサーチ「Automotive
Camera Market Analysis 2016」
*Viscontiは株式会社東芝の商標です。
報道関係の本資料に関するお問い合わせ先:
東芝デバイス&ストレージ株式会社
デジタルマーケティング部
長沢千秋
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