八丈島MaaSイメージ


「八丈島まるっと観光周遊フリーパス」利用イメージ


スマートシティモード「八丈島モード」


AIデマンド交通経路検索・予約イメージ

ジョルダン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:佐藤 俊和、以下「ジョルダン」)は、日本工営株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金井 晴彦)とともに、東京都の委託事業として、2025年7月1日(火)より、離島・八丈島において観光・交通・地域資源を一体化させた「八丈島まるっと観光周遊フリーパス」の提供を開始します。

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八丈島MaaSイメージ

本実証は、ジョルダンの「乗換案内」アプリおよびWebを通じて、「AIデマンド交通・温泉施設・観光拠点」を、1枚のデジタルチケットで提供するもので、併せて経路検索・チケット購入・予約までを「乗換案内」からワンストップで提供する、これまでにない離島一体型観光MaaSモデルを構築します。また、チケットを購入いただくことで、7月19日(土)~8月17日(日)に実証運行予定の自動運転バスにもご乗車いただけます。さらに本実証では、地域内の観光・交通・生活サービスを地図上に集約し、目的地を選択するだけで経路検索が可能な「スマートシティモード(※1)」も7月中旬から提供予定です。
生活移動を支える仕組みとして、住民向けには「LINE公式アカウント」の提供を行い、AIデマンドタクシーの予約や町営バスのデジタル定期券(ジョルダン提供)など、日常の移動や地域情報の提供も行います。
これにより、観光客の回遊性向上と、交通空白地域における住民の生活移動支援の両立を実現する「経路検索を起点とした“観光×生活”ハイブリッドモデル」を構築し、全国でも初となる、“離島まるごとMaaS”の先進事例を目指します。


1. 本実証の背景・意義
八丈島は、人口減少の他、高齢による免許返納者の増加等、交通を取り巻く環境が変化しています。また、町営バスによる乗合・貸切路線が運営されているものの、その利便性向上が課題となっています。
今回の八丈島実証では、ジョルダン「乗換案内」アプリを起点に、島内交通のデジタル化・統合化を目指します。AIデマンドタクシー(8:45~18:00、主要エリアをデマンド交通として相乗り運行)を、「乗換案内」内で経路検索から予約・チケット提示まで一貫したUXで提供します。さらに、温泉や「八丈島の海・山・暮らし館」など島内の主要観光施設への往復を一枚のフリーパスチケットでカバー。これにより、「交通空白を解消しながら観光・日常移動を共に支える」八丈島独自のMaaS構造を実現しようとするものです。


2. 具体的な実証内容
◎ 島内をまるごとカバーする「八丈島まるっと観光周遊フリーパス」
本チケット1枚で、八丈島を走るAIデマンドタクシーが1日乗り放題、かつ各観光施設の入場券を利用できます。各観光施設は、島内各所に点在する温泉施設3箇所、「八丈島の海・山・暮らし館」が対象です。AIデマンド交通や期間限定で実証運行の自動運転バスで島内を縦横に巡ることができ、効率よく島内移動を体験できる設計です。
・販売開始 :2025年6月30日(月)~2026年1月31日(土)
・利用可能期間:2025年7月1日(火)~2026年1月31日(土)
・価格(税込) :4,500円 *大人・小人一律料金となります。
・購入方法 :ジョルダンが運営するアプリ「乗換案内」にて販売
※Google Play または App Store で「乗換案内」と検索
・該当モバイルチケット紹介ページ: https://tiny.jorudan.co.jp/1uflDDc

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/440924/LL_img_440924_2.png
「八丈島まるっと観光周遊フリーパス」利用イメージ

◎「乗換案内アプリ」×「スマートシティモード」で島内移動を可視化
ジョルダンが提供する「乗換案内」アプリでは、本実証にあわせて「スマートシティモード」を八丈島に初導入します。島全体を1つのエリアモードとして定義し、観光施設や移動手段を地図上に視覚的に表示。現在地から目的地までの経路検索を通じて、目的地へのスムーズな案内を提供します。
*提供開始:7月中旬を予定

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スマートシティモード「八丈島モード」

◎ AIデマンド交通(乗合方式)で柔軟かつ快適な移動を実現
AIによる最適ルーティング技術(提供:未来シェア)を活用し、島内の坂上・坂下エリアを中心に乗客のリクエストに応じて効率的に運行します。複数人の乗客が相乗りする乗合方式により、交通資源の最適化と運行効率の両立を図っています。実証公式サイト(※2)からの予約はもちろん、ジョルダンの「乗換案内」サービスまたは実証事業専用の公式LINEアカウントからも予約がスムーズに行えます。
・検索期間:2025年6月30日(月)~2026年1月31日(土)まで
・運行時間:8:45~18:00
・運休曜日:火曜、木曜 *但し、2025年7月1日(火)~8月31日(日)までは運休なし

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AIデマンド交通経路検索・予約イメージ

◎ LINE公式アカウント(実証用)で「生活MaaS」も後押し
LINE公式アカウント「八丈島スマートモビリティサービス実証事業」では、チケットの購入、経路検索、デマンド交通の予約、自治体情報など、主に島民向けのインターフェイスとして提供します。
*提供開始:2025年6月30日(月)~

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/440924/LL_img_440924_5.png
公式LINEアカウント利用イメージ

◎ 経路検索 × チケット × 予約を「ワンストップ提供」する「乗換案内」
AIデマンド交通、徒歩を含めたトータル・マルチモーダル経路検索(※3)が可能です。さらに、アプリ上でチケットの提示やデマンド予約までをワンストップで行える設計となっており、移動・観光・決済を横断する「体験一体型」のMaaSサービスを実現します。


3. 今後の展望
本実証は、2025年6月30日から2026年1月末までの期間を予定しており、島内における公共交通と観光資源の統合的な利活用モデルの実証として位置づけられます。運用状況や利用実績を踏まえた上で、将来的には八丈島全域への本格展開や、同様の課題を抱える他地域・離島へのモデル展開も視野に入れています。
とりわけ、AIデマンドタクシー・自動運転バス・モバイルチケットを統合し、「移動」と「観光」「生活」をシームレスに繋ぐMaaSモデルの実現は、地域交通の持続可能性と観光誘客の両立という社会課題への実践的なアプローチです。東京都と八丈町の地域計画との連動を図りながら、住民の生活利便性向上と観光動線の最適化の両面を支援する持続可能な交通モデルの確立を目指していきます。
また、国土交通省が推進している交通空白の解消や、自治体DX推進の潮流とも連携し、本実証の成果を中間プラットフォームとしての政策提言や制度整備へのフィードバックにも活用していきます。八丈島から始まる“生活と観光を支えるハイブリッド型デジタルモビリティモデル”の先行事例として、今後も各種関係機関と連携しながら社会実装に向けた展開を推進していきます。


(※1)「スマートシティモード」とは
地域ごとの課題や誘客など異なるニーズに応じて柔軟にカスタマイズすることができ、観光やビジネスを目的に訪れる移動者、地域住民のどちらにも便利な機能を提供します。「乗換案内」アプリ一つで都市から都市への広域移動に加え、目的地に到着した後の地域内周遊までをワンストップでカバーします。利用者は観光のために複数のアプリをダウンロードする必要がありません。また地域側は、さまざまなコストを軽減し、観光DXやMaaS、スマートシティを推進することができます。
(※2)実証公式サイト: https://hachijo-mobility-tokyo.jp/
(※3)「トータル・マルチモーダル経路検索」とは
移動の出発から到着まで特別な設定をせずに、自然なUXで複合された交通手段を案内します。ジョルダン「乗換案内」は、今後も「トータル・マルチモーダル経路検索」として、様々な新しい移動手段(ニューモーダル)の対応を拡充し、お客様の多様なニーズに応え、最適なサービスの提供に努めていきます。


■「乗換案内」アプリダウンロード
iOS: https://apps.apple.com/jp/app/id299490481

Android: https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.jorudan.nrkj&referrer


【ジョルダンについて】
1979年12月に設立したジョルダンは、「乗換案内」を中心とするソフトウェア開発や携帯コンテンツ事業を軸に、旅行業などのビジネスを展開し組み合わせることで、「移動に関するNo.1 ICTカンパニー」としての地位を確立することを経営戦略として掲げています。ジョルダンの主要サービスである「乗換案内」アプリは累計5,000万ダウンロードを超え、多くのユーザーの「移動」をサポートしています。
2024年5月8日にリリースした「乗換案内 version 6」は、公共交通に加えてレンタカー、シェアサイクル、キックボード、AI乗合オンデマンド・デマンド交通などの新しい移動手段(ニューモーダル)を含む「トータル・マルチモーダル経路検索」(※3)に対応し、より便利で快適な移動の選択肢を複数ご案内できるようになりました。
情報提供元: @Press