近年、社会全体でAIの開発や利活用が進み、生産性の向上やイノベーション創出が進展する一方で、AIリテラシー/ガバナンスへの意識が高まっています。このような環境下で、AI利活用におけるリスクを正しく認識し、信頼できるAIの開発・提供・利用を促進することで、製品・サービスの品質向上や消費者からの信頼を獲得し、企業価値向上につなげていく事が肝要と言えます。 2024年には、EUで世界初となるAI規制法(EU AI Act)が成立し、日本においても経済産業省と総務省が策定した、「AI事業者ガイドライン」により、企業として取り組むべくAIガバナンスの要件・施策等が公表されています。さらに2025年には、AIを経済・社会の発展の基盤となる重要な技術と位置づけ、「AI活用推進法」が成立しました。同法律には、よりいっそうのAI活用の推進や不正・不適切なAI利用の対策検討等が盛り込まれ、今後AIガバナンスへの取り組みの重要性はますます高まっていくと考えられます。