株式会社サンクト(本社:東京都江東区、以下 サンクト)と2022年1月に共同研究開発を目指した契約を締結した帯広畜産大学名誉教授の高橋 潤一先生らが、最小有効量のL-システインと硝酸ナトリウムを組み合わせることで、反芻動物の曖気(げっぷ)中に含まれるメタンガスを安全に低減可能とする研究論文を投稿し、2023年10月にScience of the Total Environmentに受理されました。Science of the Total Environmentは環境系ではトップレベルの学術誌になります。(インパクトファクター(IF):9.8(2022)) 反芻動物のルーメン(牛の第一胃、以下 ルーメン)内では摂取した飼料が嫌気性細菌によって発酵し、発生した水素からメタン生成菌がメタンガスを生成し、最終的に曖気(げっぷ)として大気中に放出されて、地球温暖化の原因となっていることが知られています。
The mitigating effect of feeding lucerne hay cubes supplemented with an optimal combination of nitrate with l-cysteine on enteric methane emission in sheep Junichi Takahashi, Ignacia Braga Tanaka Science of The Total Environment. 2024;906: 167747 doi: http://doi.org/10.1016/j.scitotenv.2023.167747