Kii株式会社日商エレクトロニクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:寺西 清一、以下、日商エレ)は、Kii株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:鈴木 尚志、以下、Kii)と開発したLPガス・灯油の配送事業者向けAI最適配車サービス「AI最適配車Powered by Kii」を2022年4月15日に提供開始します。両社は、2021年12月に資本業務提携を締結しています。 「AI最適配車Powered by Kii」 https://www.nissho-ele.co.jp/product/aihaisya/
■背景 LPガス・灯油などのラストワンマイル配送においては、深刻な人手不足により配送の効率化が急務です。特に高齢化・急な退職・コロナなどによる人材不足、属人化のリスクを抱えた状態でこれまでの個人の能力や経験に頼った配送は限界であり、エネルギー供給を持続的に支える配送を維持するためには、配送の業務改革・組織改革の必要性に迫られています。日商エレとKiiは、これらの課題を解決するために、すべての配送担当者がチームを組んで「いつ/だれが/どこに」配送するかをAIが決定支援する「チーム制」を実現することで、脱属人化と配送コストの低減、事業継続性の向上を可能とする最適配車サービスを開発しました。 2019年4月からLPガス・灯油事業者に提供してきましたが、チーム制配送の導入は能力や経験のある配送担当者にとってはこれまでの業務の仕方を大きく変えるものであり、簡単には受け入れ難いものでした。そこで日商エレとKiiは、配送の現場に入り、配送担当者の意見・要望を聞き取り、日々の業務で発生する課題のリサーチを開始しました。どのような現場においても、効率的で事業継続性の高い配送を実現するサービスを目指し、配送担当者に寄り添い、学び、熟練のノウハウを現場に還元させ、バージョンアップを重ねてきました。試行と改良の結果、経営者が考える理想の配送と配送担当者が考える理想の配送をともに実現する「AI最適配車Powered by Kii」を完成させました。
■提携について 両社は、すでに2019年4月からAI最適配車サービスを開発・提供してきましたが、サービスの機能開発を加速させるために、2021年12月、資本業務提携を締結しました。さらに完成度の高いサービスを目指し、これまでの導入の経験や多くの事業者からの声やノウハウをもとに改善した「AI最適配車Powered by Kii」を開発、2022年4月より多くのお客様へ向けて提供を開始することで合意しました。
■今後の展開 日商エレは、2022年度本サービスを20社の事業者への導入し、170万配送地点をカバーすることを計画しています。また、自動販売機補充、廃油回収など、定期的に特定地域に配送して回る必要のある事業ではLPガス配送、灯油補充で培った最適配車システムと配送ノウハウを活用することで、同様の改善効果実現することが可能です。日商エレは、双日グループの幅広い顧客基盤を活用して「AI最適配車Powered by Kii」を多業種のお客様に提供してまいります。
発表にあたり各社からのコメントです。 日商エレクトロニクス株式会社 DX事業本部 副本部長 細井 達夫 Kii社との資本業務提携と、この度「AI最適配車Powered by Kii」発表の日を迎えられたことを非常にうれしく思います。当社はデジタルトランスフォーメーションを注力分野として据え、AI、データ分析などを活用した顧客支援を中核に、それぞれの強みを生かしたパートナーシップの取り組みにチャレンジしています。AIや最適解探索などの高い技術力と独自の製品戦略でユニークな立ち位置で事業展開されるKii社との提携で、運輸・物流業界が迎える「2024年問題」解決の一助を担うサービスをお客様にお届けできると確信しています。
Kii株式会社 代表取締役社長 共同創業者 鈴木 尚志氏 「AI最適配車Powered by Kii」のリリースを心より歓迎いたします。LPガスや灯油のインフラは、電気や都市ガスと違って、人手によるたゆまぬ配送に支えられており、配送担当者の手間をなるべく省き且つ新しいなり手にとってもより魅力ある仕事にしていくことは、インフラ維持にとって不可欠です。日商エレの協力により、「Kii AI Engine」の導入はよりしやすくなり、より多くの事業者様にご利用いただけると確信しております。今回の資本業務提携を契機に日商エレとの関係を強化し、Kiiのさらなる製品強化に繋げていきます。 参考)2022年4月15日ニュースリリース Kii AI Engineで日商エレの「AI最適配車Powered by Kii」を実現 https://jp.kii.com/pressrelease/2204-1.html