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AKI INOMATA《girl, girl, girl . . .》2点組_1
AKI INOMATA《girl, girl, girl . . .》2点組_2
岩名 泰岳《<人間より獣>》|Photo by Hana Sawada
新型コロナウイルスの流行により、今までの日常は大きく変化しました。こうした状況の中、私たちは生活を根底から見つめ直す必要に迫られています。成安造形大学【キャンパスが美術館】(所在地:滋賀県大津市)が企画するセイアンアーツアテンション14では、『Re:Home』と銘打ち、様々な作品やプロジェクトを通して、私たちの生活を支えている「家」のあり方を多面的に考察する展覧会を10月19日(火)~11月13日(土)の期間開催いたします。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/279647/LL_img_279647_1.jpg
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学園創立100周年記念展覧会 2021秋の芸術月間
セイアンアーツアテンション14『Re:Home』
会期 : 令和3年10月19日(火)~11月13日(土)11:00~17:00
休館日 : 日・月曜日(11月3日(水)は開館)
主催 : 学校法人京都成安学園100周年記念事業
成安造形大学【キャンパスが美術館】・成安造形大学同窓会
会場 : 滋賀県大津市仰木の里東4-3-1
成安造形大学【キャンパスが美術館】各ギャラリー
展覧会Webサイト: https://artcenter.seian.ac.jp/exhibition/4466/
【展覧会概要】
1920年、本学の母体である京都成安学園の学祖瀬尾チカは、裁縫の技術修得を通して女性の自立を促し、社会で広く活躍できる人材の育成を目指しました。それは、近代化した社会の中で「家」という枠組みに捉われない、新しい女性像を提示するための挑戦でした。それから100年、現代の私たちは「家」をどのように捉えているでしょうか。多くの人にとっては家族のいる場所、生まれ育った場所、プライバシーが守られる場所、安息を得る場所といったものかもしれません。一方、視点を変えてみれば、それは家柄、核家族化、引きこもりといった言葉に連想される、人間関係の固定化や断絶を生み出す枠組みとして捉えられるかもしれません。
そして、「ステイホーム」という言葉が一般化したように、2020年から世界中で猛威を振るい、今なお刻々と変化し続けている新型コロナウイルスは、私たちの生活を一変させ、全ての人に「家」とは何かを考えるきっかけを与えました。
本展覧会タイトルの「Re:Home」には、本学園が歩んできた100年を振り返るだけではなく、大きな変化に直面している私たちが、改めて日常を見つめ直すための問いを込めています。本展では、住処、生活様式、家族の関係、地域コミュニティの可能性など、「家」に潜在する多様な価値観を取り上げ、然るべき作品を展示・構成することにより、新しい視点に出会うきっかけになることを目的としています。「家」について考えてみることは、これからの生き方を考える上で切実な問題であり、本学園にとっては、時代の枠組みから女性を開放しようとした瀬尾チカのビジョンを、現代の私たちがどのように引き継ぐことができるのかを考えるヒントとなるでしょう。展覧会を通じて、未来の可能性を共に考える場となりましたら幸いです。
【出展作家】
■AKI INOMATA
アーティスト。1983年生まれ。2008年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。東京都在住。2017年アジアン・カルチュアル・カウンシルのグランティとして渡米。生きものとの関わりから生まれるもの、あるいはその関係性を提示している。
ナント美術館(ナント)、十和田市現代美術館(青森)、北九州市立美術館(福岡)での個展のほか、2018年「タイビエンナーレ」(クラビ)、2019年「第22回ミラノ・トリエンナーレ」トリエンナーレデザイン美術館(ミラノ)、2021年「Broken Nature」MoMA(ニューヨーク)など国内外で展示。2020年「AKI INOMATA:Significant Otherness 生きものと私が出会うとき」(美術出版社)を刊行。
■岩名 泰岳(Iwana Yasutake)
画家。1987年三重県生まれ。旧島ヶ原村で育つ。2010年成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラス卒業。2010-2012年デュッセルドルフ芸術アカデミー(ドイツ)で絵画を学ぶ。島ヶ原に帰郷して地元の仲間たちと2013年に地域文化集団<蜜ノ木>を結成。三重県伊賀市島ヶ原在住。郷里の自然や習俗、過疎化が進む共同体についての制作と実践を行う。
主な展覧会に、2021年個展「みんなでこわしたもの」タグチファインアート(東京)、2020年「ステイミュージアム」三重県立美術館、2019年「いのち耕す場所-農業がひらくアートの未来」青森県立美術館、2018年「くずれる家」島ヶ原(三重)など。
■ふなだ かよ(Funada Kayo)
アーティスト。1979年京都府生まれ。2000年京都芸術短期大学染織テキスタイルクラス卒業。2002年成安造形大学ファイバーアートクラス卒業。2004年成安造形大学立体造形研究生修了。母と娘の関係性を日常からすくいとり、再考したり感じたことを形にしている。
2009-11年、2013-20年、Oギャラリーeyes(大阪)にて個展開催。その他の主な展覧会に、 2018年「固体-液体の臨界点はまだ発見されていない」Space Willing N Dealing(ソウル)、2017年「モノと精神-日韓交流展」海岸通ギャラリーCASO(大阪)、2014年「ふなだかよ展」CAS(大阪)など。
■松井 沙都子(Matsui Satoko)
美術作家。1981年兵庫県生まれ、大阪府育ち。2004年京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業 。2006年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。2017年博士(美術)(京都市立芸術大学)。
主な展覧会に、2019年個展「ホーム・スイート・ホーム」MEDIA SHOP gallery 2(京都)、2018年個展「モデルハウス」京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、個展「抽象住宅-ワンルーム」ギャラリー恵風(京都)、2016年「TEMPEL/MATERIAL」大徳寺黄梅院(京都)、「幻想の質量」2kw gallery(大阪)、2015年個展「ブランクの住空間」Gallery PARC(京都)など。
■成安造形大学・成安造形短期大学コスチュームデザインコースOB・OG
fashion/textile/costume2021 ―成安の女性たちによる服飾―
衣服は、人を環境から守る最小単位の「家」と捉えることもできます。服飾デザインが時代の中でどのように移り変わってきたかを俯瞰することは、「家」に対する捉え方を広げるヒントとなるのではないでしょうか。成安裁縫学校が設立されてから100年。様々に変容してきた生活衣類の素材と用途、製作技術と市場は、現在もめまぐるしく細分化され進化を続けています。本学園の歴史を振り返ると、1950年に成安女子短期大学に被服科が設置され、2002年には成安造形短期大学から成安造形大学のファッションデザインとして受け継がれました。その後テキスタイルアートが加わり、現在はコスチュームデザインとして、その都度時代を反映しながら変化を続けています。
その中で、近年卒業し独自の繊維開発、 服飾創作、表現活動を続けている卒業生と教員に呼びかけ、改めて「家(ホーム)」での展示を通して現在と今後100年の可能性を考えます。
【関連イベント】
<オンライントークイベント>
Re:Home クロストーク
AKI INOMATA×岩名 泰岳×ふなだ かよ×松井 沙都子×保坂 健二朗
日程:2021年10月27日(水)
時間:19:00-20:30
キャンパスが美術館の招聘教授、滋賀県立美術館ディレクター(館長)である保坂 健二朗さんをお迎えし、4名の出展作家とクロストークを行います。本展覧会のテーマである家、Re:Homeというキーワードをもとに出展作家による作品解説、本展を鑑賞した所感等を交えてお話しいただきます。
[ゲストパネリストプロフィール]
■保坂 健二朗(Hosaka Kenjiro)
2021年より滋賀県立美術館ディレクター(館長)就任。
1976年茨城県生まれ。2000年慶應義塾大学大学院修士課程修了。
2000年から2020年まで東京国立近代美術館に勤務。
同館にて企画した主な展覧会に「エモーショナル・ドローイング」(2008)、「フランシス・ベーコン展」(2013)、「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」(2016)、「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」(2017)、「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」(2021)など。「Logical Emotion:Contemporary Art from Japan」(2014、ハウス・コンストルクティヴ美術館他)など国外での企画も行う。2021年より現職。
主な著作に『アール・ブリュットアート 日本』(監修、平凡社、2013)など。『すばる』の連載など、芸術についての寄稿多数。
詳細はイベントWebページをご覧ください。
https://artcenter.seian.ac.jp/event/4796/
●【キャンパスが美術館】とセイアンアーツアテンションについて
【キャンパスが美術館】は、その名称の通り「芸術大学のキャンパス=美術館」という発想から生まれた回遊式美術館です。京都成安学園の創立90周年を記念して2010年10月にオープンしました。キャンパス内に点在する9のギャラリースペースで様々な展覧会をご覧いただけます。
教育・研究の場および地域交流の場となることをコンセプトに、在学生・教職員・卒業生に発表の機会を提供し、また、国内外で活躍するアーティストの企画展を行い、幅広く表現活動を紹介しています。さらに滋賀ゆかりの企画展示を積極的に行い、芸術を通して地域の魅力を発信し地域交流の機会提供に努めています。
毎年、現代において注目すべきテーマを設定した総合芸術祭「SEIAN ARTS ATTENTION*(セイアンアーツアテンション)」をキャンパス全体で開催しています。 [*ATTENTION=注意、注目する]
「展示すること」は、「作品をつくること」と同じくらい重要な一つの表現活動です。「誰に、何を、どのようにみせるか」を考えるまなざしは、作品やみる人、それを取り巻く社会への批評性を内包しています。展示によって「みる側」は提示されたものについて思考を巡らし、それが「みせる側」や社会へと反響していく。その相関関係が生まれる瞬間こそ、誰もが芸術を通して社会を意識する契機にほかなりません。
【キャンパスが美術館】は学生とともにその実験を繰り返しながら、地域と結びつき、試行錯誤を繰り返し成長していく「美術館」でありたいと考えています。
【キャンパスが美術館】Webサイト: https://artcenter.seian.ac.jp/
Twitter : @SEIANARTCENTER
Instagram: @seian_art_center
【ご来場について】
[新型コロナウイルスへの対策]
来学時の事前予約は不要です。ただし、今後の感染状況によっては事前予約が必要となる可能性がありますので、Webサイトをご確認の上、お越しください。
ご来場の際には、会場入口での検温、氏名、連絡先の記入をお願いしています。
また、マスク着用、手指消毒、入場制限など感染予防のご協力をお願いします。
[アクセス]
◎電車の場合=大阪駅からJR京都線/湖西線で46分/京都駅から湖西線で20分
「おごと温泉駅」下車。専用バス停(滋賀銀行前)よりスクールバスで3分(無料)
※日曜日はスクールバス運休(11月3日は運行)
または「おごと温泉駅」から、路線バス(江若交通)97系統「成安造形大学前」下車
◎車の場合=湖西道路 仰木雄琴I.C.より5分
情報提供元: @Press