ライオン株式会社(代表取締役社長・濱 逸夫)は、点眼薬中に溶解しにくい有効成分「ビタミンA(レチノールパルミチン酸エステル)」を微粒子として均一に分散させることにより、高い有効性を発揮させる技術について基礎研究を行ってきました。そしてこの度、新たに開発した点眼薬が、ドライアイ患者に対する有効性を向上させることを発見しました。本成果は、第121回日本眼科学会総会(2017年4月6日、東京都千代田区)、第33回日本DDS学会学術集会(2017年7月6日、京都市)、第56回日本油化学会年会(2017年9月11日、東京都新宿区)で発表するとともに、医学雑誌「Drug Design, Development and Therapy」に論文を掲載しました。
Toshida H(1), Funaki T(2), Ono K(3), Tabuchi N(7), Watanabe S(7), Seki T(4), Otake H(5), Kato T(6), Ebihara N(8), Murakami A(2). Efficacy and safety of retinol palmitate ophthalmic solution in the treatment of dry eye: a Japanese Phase II clinical trial. Drug Design, Development and Therapy.11 1871-1879, 2017.