福山市中心部


商店街の様子


特産品・イ草の植え付け


鉄の工場の様子

今年度100周年を迎え、「バラのまち」として知られる広島県福山市(以下、「当市」)は、産業支援の一大チャレンジとして、まちの活力を引き出し、100年後の市民生活を「バラ色」にするため、2016年12月に「福山ビジネスサポートセンターFuku-Biz(以下、「Fuku-Biz」)」の開設を予定しており、その開設にあたって、センター長を年収1,200万円で公募しています(2016年5月末締め切り)。





▼「Fuku-Biz」とは

「Fuku-Biz」は、国の中小企業支援策のモデルとなり、現在地方創生の有効な手段として最も注目を集める富士市産業支援センター「f-Biz」(以下、「f-Biz」)をモデルとした中小企業の売上アップに特化した産業支援施設です。現在、同様の支援施設は、愛知県岡崎市、熊本県天草市などに立ち上がっており、中国四国地域では初となります。

センター長には、高いビジネスセンスとコミュニケーション能力を兼ね備え、相談者とともに挑戦する情熱のある方を求めています。





▼背景・経緯:施設立ち上げ

当市は古くから様々な地場産業群が立地し、時代の変化に対応して発展してきた、ものづくりに優れた製造業のまちです。当市の事業者数は、1996年の26,049社をピークに減少し、2012年には21,666社です。その業種割合は、全国と比較すると製造業事業所数の割合が3.8%高く、製造業の比率が高い産業構造となっています。

そのため、当市では、このオンリーワン・ナンバーワン企業が数多く立地している特異な産業構造を活かし、産業振興ビジョンを策定し、これまで取り組んできました。

しかしながら、高齢化の煽りや世界情勢の変化に伴い、中小企業を取り巻く情勢は大きく変化をしており、厳しい局面を迎えています。この局面を打開し、備後圏域の中枢都市としての役割を果たすためにも、画期的な方法で産業支援機能を強化する必要があると考え、専門のビジネスコーディネーターを配置したワンストップで対応するセンターの開設に至りました。





▼施設概要:備後地域をけん引する都市の責任として「Fuku-Biz」開設へ

当市は、広島県の東部に位置し人口47万人の県内で2番目に大きい都市で、備後圏域をけん引する中枢都市です。2016年の7月に誕生から100年になります。また戦争により市街地の8割を消失し、市民が1,000本のバラを植えたことを原点に、「バラのまち」としての認知も高まっています。



備後圏域では、全国のほかの地域と同様に人口減少が見込まれ、まちの活力低下が否めません。現在の住民、そして将来を生きる子どもたちのために、まちが更に活性化し、誰もが「心の豊かさ」を感じることができる、「バラ色」の将来を感じることができるまちにしていくために、「Fuku-Biz」は市制施行100年目の一大チャレンジです。



「Fuku-Biz」は、国の中小企業支援策のモデルとなり、現在地方創生の有効な手段として最も注目を集める「f-Biz」をモデルとし、厳しい状況に置かれている中小企業の“強み”を引き出し、新商品開発や新分野進出で売上アップにつなげるほか、若者や女性の起業を育成・支援する事業者の本質的な課題解決を行うことで、当市の財産であるオンリーワン・ナンバーワン企業を筆頭に地域の企業が持続的に発展し、地域経済を支え、雇用の創出と活気ある福山市を目指したいと考えています。



◎センターの概要

場所:市内施設内を予定

開設:2016年12月(予定)/火~土曜日 9:45-18:30

特徴:相談者の「強み」を見出し、売上アップに直結するアイディアの提案をする場所。「お金をかけることなく、リスクを負わせることなく、売上を上げる」究極のコンサルティングを目指します。提案して終わりではなく、成果が出るまで相談者に伴走します。





▼公募概要:年収1,200万円で備後経済活性を担うセンター長公募へ

当センターを取り仕切るセンター長を年収1,200万円で公募することとなりました。

中小企業の本質的な支援ができる人材を招き入れることで、質の高い中小企業支援をすることが狙いです。

4月上旬から当市ホームページで情報公開するとともに、大手転職サイトなどを活用し、広く優秀な人材へ呼びかけています。



◎センター長公募概要

募集期間 : 2016年4月4日(月)~5月31日(火)

業務内容 : 起業者や中小企業者からの相談を受け、

       具体的な課題解決策を提案

応募資格 : 高いコンサルティング力と幅広い知識があり、

       的確な提案・支援ができる方

雇用期間 : 2016年9月1日(木)~2017年3月31日(金)

       (※初年度以降、1年毎の契約)

月額報酬 : 100万円(各種手当、昇給、賞与なし)

応募申込 : 専用の応募申請書をメールまたは簡易書留による郵送にて

       委託先の一般財団法人備後地域地場産業振興センターに提出

応募申請書: http://www.bingojibasan.jp/blog/562.html





▼参考:富士市産業支援センター「f-Biz」

富士市産業支援センター「f-Biz」は、静岡県富士市が2008年8月に設立した、中小企業支援を目的とした公的機関です。「f-Biz」には、年間4,000件を超える相談があり、“行列のできる企業相談所”として定評があります。

これまで地方の市町村は、企業誘致などによる経済活性化策が大半を占めてきましたが、経済のグローバル化による産業の空洞化が進み、新たな企業支援策の必要性が叫ばれています。

こうした背景を受け、近年、「f-Biz」をモデルとした産業支援が脚光を浴びており、2013年に愛知県岡崎市に岡崎ビジネスサポートセンター「OKa-Biz」、2015年には熊本県天草市に天草ビジネスサポートセンター「Ama-biZ」が立ち上がるなど、産業振興施策のあり方が変わりつつあります。

また、「f-Biz」は2014年度に中小企業庁が中小企業支援策として全国に設置した「よろず支援拠点」のモデルとなっています。
情報提供元: @Press