近年、よく耳にするようになった「ワーケーション 」。
ワーケーションとは「ワーク(work)」と「バケーション(vacation)」を合わせた言葉で、リゾート地や旅先などで働きながら休暇を取る新たな過ごし方のことです。
コロナ禍でリモートワークが広がり、働き方が多様化していることから注目を集めています。

日本全国、さまざまな場所で行われているワーケーションですが、滞在先として人気を集めているのが長野県です。
長野県千曲市で1週間行われた、一般企業が参加するワーケーションツアー「学び深まる秋の温泉ワーケーション」を取材しました。

仕事と休暇のバランスが抜群!ワーケーション先として人気の長野県
長野県が人気の理由は、ビジネスパーソンの多様なニーズに応える環境が整っていることと、首都圏や中京圏からのアクセスの良さ。

長野県では2017年頃から県庁や自治体、県内企業などで首都圏企業を積極的に誘致し、現在では県内80カ所以上(2021年7月時点)のテレワーク・ワーケーション施設を構えるほどの充実した仕事環境がある一方で、雄大な自然に囲まれ、食の名産地でもあります。

仕事も休暇もスムーズに行える、まさにワーケーションに最適な環境であることに加え、東京都心まで1時間半、名古屋まで3時間で行けるという抜群のアクセスの良さが、「気軽に非日常体験をできる場所」として人気を集めていると考えられています。

仕事&フィールドワークで信州を満喫!長野県千曲市でツアー開催
長野県千曲市で行われたワーケーションツアー「学び深まる秋の温泉ワーケーション」は、同県でワーケーションをしながら社会性の高いテーマについて学び、フィールドワーク、アウトプットをするプログラムです。
フィールドワークは「ガイダンス+ワークショップ」の2部構成で、「ワークスタイル」「モビリティ」「フード」といった社会的なテーマで活動している専門家からガイダンスを受けた後、参加者同士でチームを組んでワークショップを実施しました。
ソーシャルグッドなプロジェクトを考え、チームごとに発表するのがゴールです。
続いては、個人のアイデアを持ち寄り、チームでディスカッション。
個人ワークで自分と似たことを書いている人、一緒になると化学反応を起こせそうな人を見つけて3〜5人のチームを作って意見を出し合います。
ディスカッションでは、積極的に意見を出し合うみなさん。
「旅先でいつも困るのが、何が美味しいか分からないこと。食べ物ごとにマップがあると良いな」
「一人で旅行に行っても楽しめるように、飲み仲間をマッチングしてくれるアプリがあったら楽しいよね」
と、実際に千曲市に来て感じたからこそ出るアイデアや、会話から膨らむプロジェクトが次々と湧き出ているのが印象的でした。

ラストを飾るチームごとの発表では、それぞれが個性あふれるアイデアを披露。
なんと、ここで生まれた参加者のアイデアによって実現したプロジェクトもあるのだとか!
終了後、東京から参加したという女性にフィールドワークの感想を聞いたところ、「普段会社で働いていると出会えないような人たちと出会えるのが醍醐味。多様な価値観に触れることで、自分でも気付かなかった思いや考えを知ることができました」と、笑顔で話してくれました。

働きながら休暇を取る、ワーケーション。ある実験では、ワーケーションを行うことで仕事のパフォーマンスが向上し、心身のストレス反応が低減したという結果が出ています。
みなさんもご自身で体験してみてはいかがでしょうか。
情報提供元: WomanSmartLife
記事名:「 生産性アップ&ストレス減!長野県で開催された「ワーケーション」ツアーをレポート