家庭菜園などで野菜を育てている方であれば、少なからず病害虫の被害を受けたことがあるかと思います。

病害虫の対策として、農薬などを使用する方法もありますが、実は「マリーゴールド」もその一つになるのをご存知でしたか。

この記事では、畑でのマリーゴールドの効果と育て方を紹介します。

マリーゴールドが野菜を守る

マリーゴールドは、キク科に分類され、寒さに弱いですが暑さには強く、開花時期はおおよそ6~12月までと長い植物です。

育てる手間もかからないため、初心者の方でも簡単に育てることができます。そんなマリーゴールドですが、畑の野菜を守ってくれる効果があります。

具体的な効果や相性の良い野菜、育て方を次項より紹介していきます!

マリーゴールドの効果

害虫の天敵を呼ぶ

まず1つ目は、畑でマリーゴールドを育てることにより、発生した害虫を餌にする 天敵を呼び、増やせる ことです。

野菜を育てていると、アブラムシなどの害虫が発生します。アブラムシは卵を産み増殖し、 野菜の栄養を吸い取ります。

そこで、マリーゴールドを野菜の近くに植えることで、害虫の天敵を呼び込めるのです。マリーゴールドに呼ばれた天敵は、野菜についたアブラムシを食べ、野菜への 害虫被害を抑える ことができます。

害虫を遠ざける

2つ目は、マリーゴールドの 独特な匂い により、野菜を好む 害虫を遠ざける ことです。独特な匂いは、モンシロチョウなどに効果があると言われています。モンシロチョウの幼虫アオムシは、 野菜の葉を食べつくし、生育を悪くさせます。

そこで、マリーゴールドを野菜の株間などに植えることで、害虫を遠ざけるのです。実際に臭ってみると、本当に独特な匂いがします。ぜひ一度、確かめてみてください。

センチュウ(害虫)を駆除する

3つ目は、マリーゴールドを育てることにより、土中の センチュウを駆除できる ことです。

センチュウとは、細長い線上の害虫で土の中に潜んでいます。同じ野菜を同じ場所で毎年育てると、野菜の根がセンチュウによる被害を受けることがあります。

夏野菜のトマト、ナスのナス科、キュウリのウリ科などを育てると、センチュウが増えると言われています。センチュウの種類としては、ネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウ、シストセンチュウなどがいます。センチュウの被害を受けると、 根にコブのようなものができたり 根が腐れたりと生育が悪くなります

そこで、マリーゴールドを野菜の近くに植えることで、 センチュウを駆除してくれる のです。具体的には、マリーゴールドがセンチュウに対して、 殺虫成分 を出して駆除しています。また、野菜の近くに植えるだけでなく、花がついた状態で切り刻み、土に混ぜ込むのも効果的です。

畑が映える

4つ目は、野菜を守る効果ではありませんが、長期間咲き続けるマリーゴールドは、 畑を鮮やかに してくれます。

畑作業で疲れた時も癒しになります。

マリーゴールドと相性の良い野菜

ここではマリーゴールドと相性の良い野菜を紹介します。

ダイコン(アブラナ科)

アブラナ科のダイコンには、モンシロチョウなどがつきますが、マリーゴールドの匂いにより守られます。

また、ダイコンはネグサレセンチュウによる被害を受けると、 黒い斑点 が発生してしまいます。ただ、マリーゴールドの効果によりセンチュウを駆除し、 綺麗な肌のダイコン ができます。

夏野菜(ナス科、ウリ科)

ダイコン以外にも、夏野菜を代表するナスやキュウリ、トマトとも相性が良いです。株間などにマリーゴールドを植えることで、センチュウ駆除の効果が得られます。

マリーゴールドの育て方

マリーゴールドはとても簡単に育てることができます。

この記事では、庭の空きスペースで地植えによる育て方を紹介します。

品種

品種は、フレンチ種とアフリカン種が代表的です。

フレンチは、小さ目の花をたくさん咲かせ、背丈は30cmくらいになります。たくさん花を咲かせてほしいけど、スペースは取られたくない、という方におすすめです。特に野菜と一緒に植える場合は、小柄なフレンチ種がおすすめです。

アフリカンは、フレンチと比較して大きな花を咲かせ、背丈は100cmくらいになります。とにかく花を目立たせたい、という方にはおすすめです。

栽培時期

栽培時期(温暖な地域の場合)は、3~4月に種蒔き、5~6月に苗の植え付け、6~12月まで開花します。

詳しい地域毎の栽培時期は、市販の種袋を確認してみてください。

栽培場所

日当たり、風通し、水はけが良い場所が栽培に適しています。私は庭の空きスペースで栽培を行いました。

石がゴロゴロ混じっている砂質の土です。特に土づくりは行わず、水はけを良くするために畝のように土を盛り上げていました。

種蒔き

発芽に適した温度は、20~25度くらいで、温暖な地域の場合、3~4月に種蒔きできます。

蒔き方としては、栽培する場所にばらまいて、土でかぶせます。

栽培管理

過湿を嫌うため、頻繁に水やりする必要はなく、晴れた日が続き土が乾燥しきっている時に水やりをすれば充分です。

私の庭では、週1程度の水やり、追肥なども与えずに十分育ちました。種を蒔いた後は、ほぼ放置で育ったため、初めての方でも簡単に育てられると思います。

野菜と一緒にマリーゴールドを育ててみよう♪

この記事では、マリーゴールドの効果と育て方について紹介しました。野菜を栽培していく上で、病害虫の被害は少なからず受けるものと思います。

ただ、その対策として、農薬などに頼らず、マリーゴールドなどの花も活用できます。育て方も簡単なため、相性の良い野菜と一緒に植えるか、畑の空きスペースなど、育ててみてはいかがでしょうか。

出典・参考


Greenty

余暇プランナー

ライターのGreentyと申します。 大好物のキュウリを毎日食べるため、また家族みんなで楽しめる趣味をもつため、庭で家庭菜園を始めました。 知識や経験はゼロ、庭はカチカチの土でしたが、何とかキュウリなどの夏野菜の栽培に成功。自分で育てて、食べる喜びを知りました。いずれは自給自足に近い生活を目指しています。 家庭菜園を検討されている方、始めたばかりの方に向けて、実践できる栽培方法や楽しみ方なども発信できればと思います。

【家庭菜園のお役立ち情報】花が野菜を守る?マリーゴールドの防虫効果と育て方

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【家庭菜園のお役立ち情報】花が野菜を守る?マリーゴールドの防虫効果と育て方