クリムゾンクローバーは赤い花を咲かせる可愛らしい植物ですが、ただの植物ではありません。

畑などで育てることで、野菜づくりに様々な良い効果をもたらしてくれます!

この記事では、クリムゾンクローバーの効果や育て方を紹介します。

クリムゾンクローバーとは

クリムゾンクローバーは、マメ科に該当する一年草の植物です。花の名前の由来は、花が 深紅(クリムゾン)の色をしたクローバー であることから、クリムゾンクローバーと呼ばれています。

また、花がイチゴのように咲き、ロウソクのように咲くことから ストロベリーキャンドル とも呼ばれています。どこかで見かけたことはありますか。

とても可愛らしい花を咲かす植物ですが、 実は野菜づくりに良い効果をもたらしてくれる緑肥 でもあります。緑肥とは、育てた植物をそのまま畑にすき込み、肥料として活用することを言います。また、その植物のことを「緑肥」とも言います。

綺麗な花を咲かせ、緑肥としての効果も果たしてくれるクリムゾンクローバーですが、 庭などでも簡単に育てることができます。 次項より、具体的な効果や育て方を紹介します。

クリムゾンクローバーの効果

土中に養分を与える

1つ目の効果は、クリムゾンクローバーを畑などで育てたり、すき込むことで 土中に養分を与えることです。 土が豊かになり、野菜の生育を促進させます。

一般的に肥料などにより土中に養分を与えますが、 クリムゾンクローバーでも養分を与えることができます 。クリムゾンクローバーで養分を与える方法としては、以下の2通りがあります。

① 野菜と一緒に育てる(生育途中)

② 開花初期に刈り込み土中にすき込む

①はただ野菜と一緒に育てるだけで養分を与えることができます。具体的にマメ科の植物には、 根粒菌と呼ばれる菌(粒々)が根についており、空気中の窒素分を固定することができます。 その根粒菌により土が豊かになり、野菜の生育を促してくれます。

クリムゾンクローバーと一緒に育てる野菜としては、タマネギがおすすめです。根粒菌により豊かになった土中でタマネギを大きく育てることができます。

②は深紅の花が開花した段階で刈り込みます。なるべく細かく刈り込んだ方が、土中にすき込んだ後に分解されやすいです。また、すき込み直後にその場所で野菜を育てると、 生育が悪くなる可能性があります。 そのため、季節(気温)などにもよりますが、すき込み後は1~3週間は空けてから野菜を育てた方が良いとされています。

害虫の天敵(益虫)を呼ぶ

2つ目は、野菜の近くでクリムゾンクローバーを育てることで 害虫の天敵(益虫)を呼び寄せることです。 クリムゾンクローバーを育てると、アブラムシなどの害虫が増えてきます。

アブラムシは卵を産み増殖して野菜から栄養を吸い取りますが、クリムゾンクローバーはアブラムシを捕食するテントウムシなども呼び寄せます。

クリムゾンクローバーに呼び寄せられたテントウムシは、野菜についたアブラムシも捕食し、野菜への害虫被害を抑えることができます。

畑の景観が向上する

3つ目は、クリムゾンクローバーの開花により、 畑の景観を向上できることです。 あなたの畑では何かお花を植えていますか?

ストロベリーキャンドルと呼ばれるほど、綺麗な花を咲かすクリムゾンクローバーは、畑の中では特に際立ちます。また、畑仕事で疲れた後も花を見ると癒されるので、景観目的で植えるのにもおすすめです。

クリムゾンクローバーの育て方

クリムゾンクローバーは、名前の通りクローバーの仲間で寒さには強く、草丈は50cmくらいになり真紅の花を咲かせます。 丈夫な植物で土質は選ばず栽培管理も簡単 なため、初心者の方でも庭などで簡単に種から育てることができます。

次項より具体的な育て方を説明します。

栽培時期

栽培時期は、3~5月に種蒔き、6、7月から開花、または9~11月に種蒔き、5、6月から開花します。詳しい地域毎の栽培時期は、市販の種袋を確認してみてください。

栽培場所

日当たり 風通し 水はけ が良い場所が栽培に適しています。

私は庭の空きスペースとタマネギの周りで栽培を行いました。空きスペースは石がゴロゴロ混じっており、カチカチの砂質の土でした。特に堆肥等は入れませんでしたが、鍬など深さ30cmくらいまでよく耕し、水はけを良くするために畝のように土を盛り上げました。

種蒔き

発芽に適した温度は、20度前後と言われています。詳しくは、市販の種袋でお住まいの地域の種蒔きに適した時期を確認してみてください。

蒔き方としては、栽培する場所にばらまいて、5mmくらい土をかぶせればOKです。種蒔き後は充分に水やりしてください。

栽培管理

晴れた日が続き土が乾燥しきっている時に水やりをすれば充分で、 ほぼ放置で育ちます。

私の庭では、週1程度の水やり、追肥なども与えずに十分育ちました。種を蒔いた後は、ほぼ放置で育ったため、初めての方でも簡単に育てられると思います。

畑の中を色とりどりにしよう

この記事では、クリムゾンクローバー(緑肥)の効果や育て方などを紹介しました。

ストロベリーキャンドルと呼ばれるほど綺麗な深紅の花を咲かせ、野菜づくりに良い効果ももらせてくれるクリムゾンクローバーは、これから庭などで畑をつくる方にはおすすめの植物です。

育て方も簡単なため初心者の方も手軽に育てることができると思います。

庭などにスペースがあれば、ぜひ実際にクリムゾンクローバーを育て、活用してみてください。

出典・参考


Greenty

余暇プランナー

ライターのGreentyと申します。 大好物のキュウリを毎日食べるため、また家族みんなで楽しめる趣味をもつため、庭で家庭菜園を始めました。 知識や経験はゼロ、庭はカチカチの土でしたが、何とかキュウリなどの夏野菜の栽培に成功。自分で育てて、食べる喜びを知りました。いずれは自給自足に近い生活を目指しています。 家庭菜園を検討されている方、始めたばかりの方に向けて、実践できる栽培方法や楽しみ方なども発信できればと思います。

【家庭菜園】赤く咲き誇る「クリムゾンクローバー」の効果と育て方

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【家庭菜園】赤く咲き誇る「クリムゾンクローバー」の効果と育て方