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また、街の各所で展開されるライブ企画など、渋谷の街中全体を舞台に、渋谷ファッションウィークを盛り上げる多様なコンテンツを展開します。
東京・渋谷で行われた報道関係者向けのラウンドテーブルに登壇した、渋谷ファッションウィーク実行委員会の大西賢治実行委員長は、
「この度、第23回ファッションウィークということで、ここまで続けさせていただいたことに、本当に感謝申し上げます。今回のテーマは“CULTIVATE(カルティベイト)”です。ちょっと難しい英語で初めて私も聞きましたが、日本語で“耕す”という意味で、色々な仲間と様々なものを育てていこうというコンセプトでやっていきたいと思います。」
とコメント。
現在も工事が続いている渋谷駅前ですが、この工事が終了すればハチ公広場なども広く綺麗になるそうで、大西実行委員長は「渋谷ファッションウィークと共に頑張っていくので、ぜひたくさん渋谷に来て欲しい!」とアピールしました。
続いて、渋谷ファッションウィーク クリエイティブディレクターの田中ヒロさんが登壇。
渋谷ファッションウィーク2025春のコンセプトや企画内容などについて、詳しい説明を行いました。
「大西実行委員長からもお話がありましたが、この23回目を1つの区切りとして、街を舞台としたフェスの形として実施していきたいと思っております。」
とコメント。
その理由について田中さんは、掲げている「渋谷をFASHIONの聖地に」というミッションからきていると語り、
「渋谷はもはや“若者の街じゃなくなった”、“カルチャーが生まれづらくなった”ということを聞いたことがあるかと思います。そこで世界的なトレンドを踏んでいくことを掲げ、ファッションフェスという形を目指します。駅周辺の商業施設の皆様に加え、新たに路面店のセレクトショップの皆様にも今回からご協力・ご賛同いただき、参画いただきました。」
と、さらに規模を拡大していくと話し、将来の展望についても言及しました。
ラウンドテーブル後半には、前半に引き続き田中さん、そしてアートディレクター/れもんらいふ代表の千原徹也さん、西武渋谷店 販売促進部長の飯田和広さんが登壇し、クロストークを実施。
千原さんは、渋谷ファッションウィークのキービジュアルの制作を何度か行ったことがあるほか、ラウンドテーブルの会場となった西武渋谷店 モヴィーダ館7階で開催中の期間限定POP UP SHOP「ARIGATO SHIBUYA」のフロア制作も担っています。
「私は京都出身で、渋谷という街に憧れていた世代でもあります。渋谷は昔と比べて、少し商業ベースになり過ぎてしまっているのかなと思うこともありますが、カルチャーや商業などもミックスされてるのが渋谷の良さかなっていう風に、プラスに捉えていければいいかなとは思っています。」
とコメント。
この意見に飯田さんも同調し、
「西武の長い歴史の中で私はまだ7年しかいないので、大したことは言えないのですが、心情的には千原さんと同意見です。私は埼玉の出身ですが、私たちが若い頃って渋谷に行けば夢が叶う・新しい人に会えるといった、そういう未知のパワーがあったんですよね。小さなカルチャーというものが混在しているのが渋谷のイメージなのですが、今は本当に施設が大きくなり過ぎて、非常に難しい局面。新しいフェーズに来てると思うんですよね。」
と持論を展開。
クロストークでは場づくりが重要となるものの、現在はSNS・インターネット上で完結してしまっていると話し、街に出てきた時に「目的しかなくなってしまう」状態が起きてしまい、それは渋谷らしくないと語り合いました。
田中さんは、
「アーティストがストリートでアートを描けるような、違いを力に変える。街で渋谷ファッションウィークをやっているならば、“許容しても大丈夫だよね”っていうルールなどを整えていける存在になっていけたらな、と改めて思いました。」
と締めくくりました。
「渋谷ファッションウィーク 2025 春」は、全体で3月13日〜23日まで開催中。
街全体を舞台とするカルチャーフェスとなっているので、ぜひ開催期間中は渋谷に足を運んでみてはいかがでしょうか。
一部イベントは開催期間が異なるので、詳細は特設WEBサイト等をご参照ください。
特設WEBサイト:https://www.shibuya-fw.com/