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続いて、NECST事業本部エネルギーソリューショングループ 蓄電システムビジネスユニット長の戸成秀道さんが登壇。
「2050年カーボンニュートラル戦略では、再生可能エネルギーの比率を50〜60%とすると政府は目標として掲げています。また蓄電池や電動車(EV)の普及促進も謳っており、第7次エネルギー基本計画では、2040年の再生可能エネルギー比率を40%〜50%と、“日本の電源構成で初めて再生可能エネルギーを最大の電源とする”という目標を掲げようとしております。」
と説明。
東京都と川崎市の「新築住宅の太陽光発電の義務化」や「2035年(東京都は2030年)の国内新車の全EV化目標」といった国内情勢を説明し、こういったニーズに沿って蓄電池・EV電池を活用することで、電気代の最小化が目指せる新商品を開発したと語りました。
「太陽光発電と蓄電池、EV電池の3つのエネルギーをコントロールできるという業界初のシステムをニチコンは2018年に初めて投入致しまして、2022年に現行機種が発売され、本年この新商品を発売致します。」
と戸成さんは説明しました。
今回発表された新モデルは業界最大級の出力「9.9kW」を実現し、これまでの約3倍となるハイスピードでEVを充電できるほか、昼間に蓄電池に貯めた電気を夜間に電気自動車へ移動できる「エレムーブ」も搭載。
蓄電池とEVへ同時充電することが可能となる新機能を搭載するなど、大出力と使い勝手を両立して電気代を最小化できる商品となっていることを強調。また、災害時の停電状況でも「いつもの暮らし」が実現できると説明しました。
本シリーズはトライブリッド パワーコンディショナーの「ES-T5/T6」、蓄電池ユニットの「ES-BSM/ES-BSX」、V2Hスタンド&V2Hポッド「ES-PL1」などで、2025年秋に発売予定。
目標販売台数は2万台となっています。
イベント後半では、FP事務所アイプランニング代表の飯村久美さんをゲストに迎え、戸成さんとニチコン執行役員 NECST事業本部長の桃井恒浩さんが登壇しトークセッションを実施。
「電気自動車の利用でCO2排出量はどの程度削減可能か」「最適な環境下でEVを充電した場合、どのくらい走ることができるのか」といった内容でトークを展開しました。
トークセッションの最後に桃井さんは、
「EVは昨年停滞気味だと言いましたが、全般的にはどんどん伸長傾向にあります。この情勢に合わせて我々のトライブリッドはEVとの連携・蓄電池があるということで、効率的な電気の使い回しができ、非常に家計に役立つ商品であると考えております。我々ミチコンはこういった商品をさらに発展させ、2050年カーボンニュートラルに向けて商品・サービスを提供していきたいと思っています。」
と締めくくりました。
年々高騰する電気代に、逆に下がる売電価格。さらにいつ起きてもおかしくない災害、カーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギーの最大電源化目標、新車の全EV化への取り組みなどにより、一人ひとりが電気について向き合わなければならない時代はすぐそこまで迫っています。
自分たちで電気を作り使用する「家産家消」が、間違いなく今後主流となってくることでしょう。
自宅の電気を全て賄うこともできてしまう、ニチコンのトライブリッド蓄電システム「ESS-T5/T6シリーズ」をさらに詳しく知りたいという方は、ニチコンのWEBサイトをご覧になってみてください。
ニチコン:https://www.nichicon.co.jp/