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「靴のめぐみ祭り市は、めでたく50回目の開催という記念すべき年を迎えることができました。この間、コロナ禍をはじめ幾多の困難を乗り越え、ここまで継続できましたこと、ひとえに皆様方のご支援、ご尽力の賜物と心よりお礼申し上げます。」
と、ここまで継続して開催できたことに対する感謝の言葉と共に開会を宣言。
また、経済産業省 製造産業局 総務課の稲邑拓馬課長、服部征夫台東区長の代理として出席した担当者らが登壇し、祝辞を述べました。
開会式の後、今年最も革靴を美しく履きこなす、革靴が似合う著名人に贈られる第17回「日本シューズベストドレッサー賞」が開催。
男性部門を受賞したのは、俳優として活躍する黒羽麻璃央さん。
女性部門はタレントのマーシュ彩さんが、そしてシニア部門には俳優の梅沢富美男さんがそれぞれ受賞。
今回受賞した3名には、自身がデザインして自身の足にフィットした靴がそれぞれ贈られました。
黒羽さんは、かかとを踏むことでサンダルとしても使うことができる革靴を、マーシュさんは大きなリボンが存在感を放つミュールを、梅沢さんには革で作られたオーダーメイドスニーカーがそれぞれプレゼント。
梅沢さんは、
「足袋や下駄を履かせたら(私は)日本一だと思っていますが、だんびろ(幅広)甲高な足なので中々合うスニーカーがなかったんです。1回だけ履いたことはあるんですが、ぶかぶかになってしまって、一度足に合うスニーカーを履いてみたいなとずっと待っていました。こうやって私の足に合わせて作って頂き、本当に感謝致します。」
と、オーダーメイドのスニーカーを贈られ、受賞の嬉しさも相まって感動された様子。
マーシュさんは、
「履いた時の全体的なスタイルやシルエットを意識して普段靴選びをしています。この靴はちょっとガーリーな、綺麗めの服ももちろん合うと思うのですが、敢えてちょっとリボンをつけたことで、デニムとかカジュアルな服装にも合うかなと思います。」
と自身の靴選びのこだわりや、このミュールに合わせる服装についてコメント。
黒羽さんは、
「なるべく長時間履いても疲れないものをデザインさせて頂きました。雨の日でも滑りにくく、歩きやすいシューズをデザインしたんです。これはかかとが踏んでサンダルにもなるので夏場でも履けますし、近所のコンビニに行く時などのちょっとした移動でも一カ所おしゃれして出かけられるところがポイントですね。」
と、デザインのこだわりを紹介しました。
続けてクラフトマン部門の授賞式が行われ、応募総数86作品の中から受賞者5名が登壇しました。
それぞれの受賞者・作品は以下の通り。
●川瀬辿志さん「Re guards」
●黒川花梨さん「かわの街」
●澤村みのりさん「そこから生まれる」
●中村里奈さん「発掘!」
●山下恭一郎さん「HIGH-KE」
アイデア賞・デザイン賞・審査員特別賞・準グランプリが順に発表されていき、栄えあるグランプリに輝いたのは、澤村みのりさんの「そこから生まれる」。
優勝した澤村さんには賞金25万円と、ミラノへのファッション視察の旅が贈られました。
澤村さんは、
「靴や革の工房・工場、そこで働いている方々のかっこいい雰囲気が素敵だなと思っていたので、それをイメージしました。そしてその場所から生まれる色とりどりの革靴をイメージして作りました。」
とコメント。
「ちょっと年齢的なこともあって、実は靴作りを諦めてしまいそうになっていたんですが、諦めなくて本当に良かったです!」
と感極まって涙ぐみながらも、胸中の喜びを伝えました。
授賞式後には、各部門の受賞者がランウェイを歩いて靴を披露するファッションショーも開催。
それぞれが自慢の靴を履き、堂々とランウェイを歩いて靴を披露しました。
最後には全員が揃って靴を披露し、本イベントは無事終了。
2024年で50回目を迎えた靴のめぐみ祭り市を彩った、第17回「日本シューズベストドレッサー賞」。
受賞作品や各作品のデザイン画などは、日本シューズベストドレッサー賞の特設ページで公開されているので、詳しく知りたいという方はこちらをご参照ください。
URL:https://www.kutsumatsuri.com/