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生成AIの代表格でもあるChatGPTの登場により、これまで“あまり影響を受けないだろう”と思われていた「大卒労働者」が最も影響を受け、逆に低学歴の労働者にとってはあまり影響がないという可能性を指摘。
結論として「誰しもが生成AIによる影響を受け、仕事が自動化されてしまい、職を失う可能性がある」とし、これからはAIを使いこなせるスキルだけでなく、新らしいスキルを得ていくことが必要であるとジェフ氏は説明。
そのスキル習得にオンライン学習プラットフォームが適していると述べました。
今回発表された新機能は、これまで英語やその他の言語にしか対応しておらず、日本語しか話せない・読めない・喋れない日本人が学ぶ機会が少なかったことを受け、CourseraではAIを活用し、学習講座の翻訳によって「日本語字幕」を実装したと発表しました。
12年間積み上げてきた多数の講座の中で、数にしておよそ4,400講座の翻訳を行なったそう。
今回は日本語を含む21の言語に翻訳したそうですが、掛かったコストは1つの講座で20ドル程度だったとジェフ氏は説明。
これまで1講座で1言語への翻訳だけでも1万ドル程度掛かっていたそうなので、多大なコストダウンに繋がっているとのこと。
日本ではコロナ禍以降でCourseraを利用した学習者が77万2,000と2.5倍に増えたそう。
即戦力となる人材を育成するために、野村総合研究所・SATOグループ・仙台市を含む主要企業や地方自治体・政府機関などから、Courseraの企業向けサービスが利用されていると説明し、この日本語字幕の搭載でさらに登録学習者が増えることを期待するとジェフ氏はコメントしています。
他にも、講座内ですぐに質問や分からない点などを質問することが出来る「コーチ機能」、今後必修レベルで取得が必要となる可能性が高い“生成AI”のスキルを身につけることが出来る「生成AIアカデミー」、そして企業や大学・地方自治体・政府機関などが講座を自由に組み合わせることで、カスタムコースを簡単に作ることが出来る「コースビルダー機能」などを発表しました。
東京大学 大学総合教育研究センター副センター長 兼 高等教育推進部門長を務める栗田佳代子氏が登壇し、
「講座全体としては約55万人が学習しており、2013年以来参加者・学習者を集めております。(東京大学の講座は)190カ国の方々からご視聴頂いており、94パーセントの方が“日本国外”からの学習者ということで、日本語で提供されているコースもあるのですけれども、殆どグローバルに学習頂いているという状況です。」
とコメント。
東京大学はCourseraで既にUTokyo大規模公開オンライン講座(MOOC = Massive Open Online Course)を展開しており、2024年5月には合計11の講座を展開することになるそう。
最も人気のあるコースは「ビッグバンからダークエネルギーまで(From the Big Bang to Dark Energy)」とのこと。
興味がある方は「東京大学 MOOC」とブラウザで検索すると、東京大学で提供している全講座が視聴出来るので、ぜひ検索してみてはいかがでしょうか。
そして発表会では、仙台市の市長である郡和子氏よりビデオメッセージが寄せられました。
仙台市では次世代のイノベーションを担うグローバル人材の育成を行うべく、日本の行政機関としては初となるCourseraとのMOUを締結したとのこと。
「世界最先端のアントレプレナーシップ教育を仙台・東北の若者へ提供頂きました。MOUの締結からまだ10ヶ月程ではありますが、仙台グローバルスタートアップキャンパスの重要な学習パートの1つとして、110名が延べ500以上のコースを登録、受講致しました。」
と、次世代を担う人材の教育に活用していることも説明しました。
今回の新機能によって、さらに多くの方が学習可能となったことで、Courseraを活用したりパートナーシップを結びたいという企業や行政機関は増えていきそうです。
これまで日本語に非対応だった講座を日本語字幕表示・翻訳をはじめ、コーチ機能などにより受講やすくなった「Coursera」。
今後はさらに登録学習者を増やしていきたいと説明しています。
スキルアップ・リスキングのための学習プラットフォームを探しているという方は、一度Courseraを使ってみてはいかがでしょうか。
URL:https://www.coursera.org/