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アームストロング氏は挨拶の後、新製品であるリサウンド・ネクシアを紹介。
高音質を体験でき、騒音下でもクリアに音が聞き取れるだけでなく、GNヒアリングが販売する補聴器の中で業界最小サイズ(※充電式RIE)での展開を実現したと説明。
また、Bluetoothの新機能で“人生を変えるようなオーディオ体験を実現する”と謳う「Auracast(オーラキャスト)」による次世代機能も搭載しているとのこと。
アームストロング氏は日本国内での難聴に悩む方に向け、
「日本では聴力に問題を抱えながら対処していない人が多いのですが、この問題を私たちは解決したい。高品質の補聴器は人生を変えることが出来ます。皆さんにお届け出来ることをとても嬉しく思っています。」
とコメントしました。
本イベントには管理栄養士・医学博士の本多京子先生と、Bluetooth SIG 取締役会メンバーの足立克己氏が登壇。
本多先生は「75歳まで現役で働くこと」をテーマに、自身の知見を交えながら老いと向き合い、どうすれば75歳まで現役でいられるかを解説。
「色々な番組で料理を提供してきましたが、若い頃から音声さんに“音ください!”って言われ続けていたんです。具材を切るトントンとか、炒めるジャージャーといった音ですね。音が入ると料理への期待感が伝わってくる。音が脳を活性化させたり、美味しさの決め手になるんです。その経験を通して、美味しさの1つに音が重要な役割を果たしていると感じていました。」
と、音をしっかり聞くことで脳が活性化されるのだと説明してくれました。
また、来年100歳を迎える母親と既に亡くなっている父親に補聴器をそれぞれ3台購入したものの、使い方がなかなか理解してもらえず諦めてしまったエピソードも披露し、
「もっと使いこなせる年齢のうちに、補聴器を購入して使ってもらえばよかった。」
と語られていました。
一方、足立氏はBluetoothの新たな規格としてブランド化した「Auracast」について解説。
Bluetooth LE Audioはより低遅延となっただけでなく、Auracastによって複数人でオーディオを共有することが可能となり、より長い電池寿命を持たせることに成功したそう。
「生活をより豊かにしてくれるBluetoothということで、例えば駅や空港、役所や病院の待合室といった公共の施設で、同時並行的にアナウンスを聞くことが出来る世界になってきます。スポーツバーやトレーニングジムなどではサイレントモニタの選択視聴が、博物館や観光地などでは多言語での母国語対応、さらにAIを用いた同時通訳なども可能になります。」
とAuracastが普及していった未来の展望を説明。
今回GNヒアリングが発表した補聴器「リサウンド・ネクシア」にもAuracastが初搭載されたことを受け、今後続々と他のメーカーも追随してくる可能性を話した上で、
「今後補聴器は、視力矯正用のメガネと同じ位置付けになる未来が来るかもしれません。将来的には、ヘッドセットのように補聴器を身につけることが当たり前になっていくのではないか。」
と持論を展開していました。
GNヒアリングジャパンが1月30日に発売する補聴器「リサウンド・ネクシア」は、前項で述べたようにAuracastを搭載した世界初の補聴器。
GNヒアリングジャパン株式会社 マーケティング部プロダクトマネージャーの大久保淳氏が本補聴器の詳細を説明してくれました。
補聴器の悩みの中で最も多かったのが「騒音下での会話に聞き取りにくいこと」。実際に3人に1人は騒音を忌避し、外出を控えてしまっているのだとか。
リサウンド・ネクシアは片方2つ、両耳合わせて4つのマイクでの“両耳ビームフォーム”と“無指向性モード”を組み合わせることによって、様々な方向からの音を捉えて多様な状況で自動的に最適な聞き取りを可能にしているそう。
そして最大の特徴であるAuracastの搭載。これによってテレビやオーディオ、スマホだけでなく、今後Auracastに対応した公共機関の案内などを騒音下でもクリアに聞くことが出来るようになるのです。
実際に筆者も現地でリサウンド・ネクシアを体験させて頂きましたが、物凄くうるさい雑踏の音(スピーカーから再生)によって、それまで聞こえていたテレビの音が全く聞こえなくなってしまったのですが、Auracastでテレビと接続することで、非常にクリアに音声を聞き取ることが出来ました。
これまで基本1対1でしか接続出来なかったBluetoothが、Auracastではマルチデバイスで接続出来るため、公共機関だけでなく商業施設での利用も視野に入る可能性があるとのこと。
「また、小型化を行いましたが機能面に関しては妥協はせず、新たにタップコントロール機能を搭載し、2回タップでハンズフリー対応のスマホの着信にも対応が可能なほか、(一側性難聴の方向けの)CROS/BiCROSにも対応するなど、2つの新機能を搭載しています。」
と大久保さんは機能面でも充実している点をアピール。小型ながら、3時間の充電で24時間使用することが出来るバッテリーも十分な性能。
本製品は両耳の場合、41万3,000円〜124万3,000円で、1月30日より発売となります。
●リサウンド・ネクシア
発売日:2024年1月30日
販路:専門店、メガネチェーンなど
耳かけ型:外耳道内レシーバ耳かけ型(RIE)
クラス展開:9、7、5、4の4クラス
対応聴力:
・リサウンド・ネクシア マリー軽度~中等度
・リサウンド・ネクシア 軽度〜重度
価格:41万3,000円〜124万3,000円(両耳の場合)
※バッテリー付き充電器(33,000円・税込)を含む
今回発売が発表されたリサウンド・ネクシアは、補聴器を使用した際の「騒音下での使用」の悩みを解消してくれる補聴器。
今後Auracastが普及することで、より利便性が高まる可能性が非常に高く、難聴に苦しむ方の救いとなり得る補聴器と言えるでしょう。
補聴器を自身が利用している方、または難聴の方が身近にいて興味があるという方は、GNヒアリングジャパンのWEBサイトをご覧ください。
URL:https://www.resound.com/ja-jp/