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関順彦さんは今後の目標やがん治療の現在についてを紹介しつつ、
「IMRT(強度変調放射線治療)という高度な放射線治療法は既に50%強以上の放射線治療を行う医療機関で導入されている。それを発展させたVMAT(強度変調回転照射法)、そしてそれをさらに発展させた今回の放射線治療機器を導入することとなりました。
安全な提供体制のあり方を今後は基本計画で評価していかなければいけないと考えています。」
とコメントされました。
実際にどのような治療法の確立に繋がるかを語ってくれたのは、放射線科 病院教授の白石憲史郎さん。
今回導入・稼働している「Elekta Harmony」は、大学病院としては国内初の稼働となるそう。
これまでのピンポイント照射を行う機器と組み合わせることで治療を行っていくと説明してくれたほか、高精度照射・治療が可能となるVMAT方式を採用し、放射線治療装置のイメージを覆すやわらかで洗練されたデザインも大きな特徴となる機器だと話しています。
この「Elekta Harmony」を利用する際には、顔認証による登録機能を使うことで患者を特定。
過去の処方や実際に治療した際の注意点、データ等が表示されリアルタイムで医師や放射線技師にフィードバックされる仕組み。
画面下には画像が表示され、実際に治療した際の画像やどのような固定器具を利用しているのか等も確認することが出来るため、患者の誤認やそれによる誤った治療を防ぐことが出来るようになっています。
技師は患者に寄り添いつつデータを確認しながら適切な施術を行うことが可能となり、患者も機器のやわらかな印象もあり、放射線治療への恐怖感を軽減することが出来ると説明しています。
また、今回のイベントでは日本国内で帝京大学医学部附属病院が初の導入を行うことが決まっているモバイルアプリ「Kaiku(カイク)」についても説明してくれました。
Kaikuはこれまで非常に手間が掛かっていた患者の症状等のアンケートや状態の確認、また医師とのコミュニケーションといった部分が解決出来るアプリケーション。
治療中、治療後の体調の変化を患者さんがスマートフォンやタブレット端末で簡単に入力することが出来るだけでなく、数日・数週間・数ヶ月等幅広い期間に渡って過去の状態の記録をチェックすることが出来ます。
上記画像の丸が大きい程に異常が出ている状態となるため、例えば「術後の副作用が出ているか」「辛いところはどこか」といった部分が分かりやすくなっています。
医師はこれらの状態からアドバイスをチャット機能で患者に伝え、患者は自身の状態を報告するといったコミュニケーションがアプリ上で可能となります。
こちらのチャットでは画像も送信出来るため、例えば「皮膚に異常が出た」際にその画像を送ることも出来ます。
そのためこれまでの紙媒体アンケートで行っていたよりも早い時間で医師へフィードバックされることになり、より的確かつ早い処置が可能。
また医療従事者側の画面には「自分がやらなければいけないタスク」が表示されるように設定されており、患者からのメッセージ受信等が分かるようになっているため、見落としなく業務を行うことが出来る点も魅力的なアプリとなっています。
帝京大学医学部附属病院では、Kaikuを院内の待ち時間で利用することを検討していると説明されていました。
高度ながん治療のための医療設備の中でも、放射線治療の新型設備である「Elekta Harmony」、そして患者の状態をより把握しやすくなる「Kaiku」の導入で、帝京大学医学部附属病院はさらなるがん患者の治療に貢献します。
日本人の半分以上が発症するというデータも出ているがん。
より治療しやすく受けやすい設備を揃え、がん患者のことを第一に考えた病院である帝京大学医学部附属病院では、今日もエレクタ社のElekta Harmonyによる放射線治療が行われています。
●エレクタ:https://www.elekta.co.jp/
●帝京大学医学部附属病院:https://www.teikyo-hospital.jp/