これから特に強力になる紫外線。こまめに日焼け止めクリームを塗ったりヘアケアを行ったりするなど外側からのケアももちろん大切ですが、体の中から=「食べて」ケアすることも大切になります。今回は、夏のダメージから体を守るインナーケアについて、ポイントやレシピなどをご紹介します。
夏のインナーケアのポイントは“抗酸化”
この時期、特に意識して摂りたいのが抗酸化作用を持つ栄養素。紫外線を浴びると体内で発生する活性酸素がシミなどの肌トラブルの原因となったり、ガンなど病気の素にもなったりします。この活性酸素の働きを抑制するのが抗酸化作用のある食材です。
特に、旬を迎える彩りの良い食材には、強い紫外線に負けない抗酸化に優れた栄養素がたくさん含まれています。また、普段から楽しむ人も多い「ハーブ」にも抗酸化作用の高い種類があり、この時期のティータイムなどに積極的に取り入れたいところです。それぞれ具体的にみていきましょう。
1.抗酸化作用の高いおすすめ食材
今回は、身近にあるカラフルな旬の夏野菜から3つをセレクト。普段の食卓に取り入れやすいものばかりです。
①トマト
夏野菜の代表ともいえるトマト。主要成分のリコピンには強力な抗酸化作用があるほか、ビタミンCも豊富に含まれています。リコピンは脂溶性なので、油と一緒に調理して食べるのがおすすめ。
②ナス
ナスの紫色の色素は抗酸化成分であるポリフェノール。動脈硬化やガン予防に効果を発揮します。また、体を冷やす働きがあることから夏バテ予防にも効果的です。
③パプリカ
疲労を予防するビタミンCやβカロテンが豊富に含まれ、特に赤いパプリカのカプサイシンには高い抗酸化作用があります。
2.抗酸化作用の高いおすすめハーブ
ティーとしても調理の際にも、普段からその効果を積極的に取り入れたいハーブ。夏におすすめの3種類をピックアップしました。
①ローズマリー
「若返りのハーブ」と呼ばれるほど、高い抗酸化力を持つローズマリー。高濃度のポリフェノールが含まれるほか、血行促進作用もあるため夏の体の冷え対策にもおすすめです。
②セージ
抗酸化力の高さはローズマリーと並ぶほど。また、抗菌・抗ウイルス作用も高く、喉の腫れや痛みなどにうがい薬として昔から用いられてきました。肌を引き締める作用や月経不順の改善など女性にとって嬉しい効果も。
③タイム
アンチエイジング効果の高いハーブとして知られ、多くの抗酸化物質を含みます。鉄分や亜鉛などのミネラル類や食物繊維も豊富なため、さまざまな角度からダメージケアに期待できます。
ーハーブティーで飲む場合の基本の淹れ方ー
清潔なポットにハーブを入れ、静かに熱湯を注ぎます。
ハーブから少しずつ色が抽出されている様子や香りに感覚を向けながら、一緒に気持ちが解けていくような気分でゆったりと待ちましょう。蒸らす時間は5~8分ほどが目安です。
食材×ハーブの抗酸化レシピ
ここまでご紹介した、夏におすすめ食材とハーブを使った簡単レシピをご紹介します。
①トマト×タイム
抗酸化物質であるポリフェノールを含むオリーブオイルも取り入れた簡単抗酸化レシピ。カットしたトマトを耐熱皿に入れ、チーズとタイムを乗せてオーブンで10分ほど焼き、最後にオリーブオイルをたっぷりかけて完成です。
②ナス×ローズマリー
鶏肉をプラスした簡単グリル。味付けは塩こしょうでシンプルにすることで、ローズマリーの風味を一層楽しめます。
-材料-
1) ナス 2本
2) 鶏むね肉 180g
3) ローズマリー 5~10本
4) 小麦粉 適量
5) 塩こしょう 各少々
6) オリーブオイル 大さじ1
ー作り方ー
1) 鶏むね肉にフォークで数か所穴をあけ、塩こしょうをふったら全体に小麦粉をまぶします。
2) フライパンにオリーブオイルを垂らして鶏むね肉の両面がこんがりするまで焼いたら一度取り出し、適当な大きさに切ったナスを炒めます。
3) 耐熱皿に鶏むね肉とナス、ローズマリーを入れてオーブンで10分ほど焼き、最後に塩こしょうをお好みで振りかけたら完成。
③パプリカ×セージ
見た目も鮮やかなパプリカのポタージュスープです。
-材料-
1) パプリカ(赤) 1個
2) 玉ねぎ 1/2個
3) オリーブオイル 小さじ1
4) 水 100cc
5) 牛乳 100cc
6) 塩こしょう 各少量
7) 顆粒コンソメ 小さじ1
8) セージ 少々
ー作り方ー
1) 適当にカットしたパプリカと玉ねぎをオリーブオイルでしんなりするまで炒めます。
2) 炒めたものに水、コンソメを加えて中火で3分煮込んだら、ミキサーに移し、牛乳を加えて滑らかになるまで撹拌します。
3) 鍋に戻し入れて再度弱火で温めながら塩こしょうで味を整え、セージを上に乗せたら完成。
夏に受けた肌のダメージは、放っておくと秋以降にシミなどの肌トラブルに発展しやすくなるため、食事からのインナーケアもとても大切です。十分なスキンケアとともに、毎日の食事を意識していきましょう。
情報提供元: Tonoel