ドーシャとは、アーユルヴェーダの概念のひとつで、3つの生命エネルギー「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」を総称したもの。このドーシャバランスは一人ひとり異なると言われており、心身の不調を感じた時は、ドーシャのバランスが乱れていると考えられます。今回は、ドーシャの乱れからくる不調を手軽に手放すため、誰もが好きな「おやつ」に着目。ヴァータ体質の方の特徴や起こりがちな不調の紹介とともに、それらを整えるのに効果的なおやつをご紹介します。


そもそも、ヴァータって?

3つのドーシャは、アーユルヴェーダの基本となる5大元素(空・風・火・水・地)のうち2つから成り、その元素のイメージを反映した特徴を持っています。なかでもヴァータは、5大元素の空(くう)と風の元素からできています。
イメージとしては、大空を自由に吹く風のようなエネルギー。アーユルヴェーダの視点から見ると、乾燥性、軽性、冷性、粗性、微細性、変動性という性質があります。この性質は、人間の動く、歩くなどの運動のエネルギーや、精神や神経なども司っているといわれています。
ご自身のドーシャバランスを知りたい方は「アーユルヴェーダの「ドーシャ占い」とは? 自分の体質を診断しよう!」でチェックしてみてください。

ヴァータ体質の体型や体質、内面の特徴

そしてヴァータの性質を多く持った体質の方は、その性質が心と体に表れています。体型は、軽やかな風をイメージさせるように華奢なラインで、背は高い、または、小柄。個性的な印象を受けることも多くあります。よくある体の不調として、「便秘」が気になることも。これも、ヴァータの「乾燥性」と、「華奢で筋肉が少ないこと」などが影響しているためです。
ヴァータの持つエネルギーの特徴は、性格にも影響を与えます。ヴァータ体質の方はフットワークが軽く、好奇心の赴くまま行動できる実行力がある方が多い印象です。このため、「じっとしていることが苦手」と感じている方もいるでしょう。

ヴァータ体質の方が気を付けたいこと

ヴァータ体質の方は、もともと体力が少ないうえに好奇心の赴くまま動くので忙しい日々を送りがちです。ですが、楽しくてワクワクを感じていても、新しい環境や出会いの中で心身にストレスを受けています。
このような生活を続けてヴァータのバランスが乱れると、気持ちが落ち着かない、不安や心配ごとを悩みすぎるといった心の状態や、便秘や肩こり・腰痛、血行が悪くなるなどの体の不調が現れます。そこで、忙しい合間でも手軽に口にできる「おやつ」でヴァータ性のストレスを手放していきましょう。

ヴァータ体質の方におすすめのおやつ

・甘酒

とろっとした飲み心地の甘酒は、最近では手軽にコンビニでも手に入るようになりました。飲む点滴といわれるほど吸収がよく、効率よくエネルギーを補給することができます。また、血行を促進し肌を美しくする効果も。さらに、腸内環境に働きかけてくれるといわれているため、おやつにもオススメです。お好みの甘酒を探してみるのも楽しいですね。
本格的な夏を前にして、熱中症や日焼け対策に注目している人も多いはず。甘酒は夏の不調にも効果てきめんです。甘酒を美味しく飲むためのアレンジレシピは、こちらの記事からチェックしてみてください。


「夏こそ取り入れたい。飲む点滴「甘酒」で熱中症・紫外線対策をしませんか?」

・焼きバナナ

手軽に食べられるバナナは、体内の水分の調節をしたり、栄養補給をしたり、さらには腸内環境を整える効果もあるフルーツです。
そのまま食べても十分ですが、ヴァータの緩和のために少し手間をかけた焼きバナナはいかがでしょう?縦半分に切ったバナナにお好みの量のギー(無塩バターから精製したオイル)をのせシナモンを振り、5分ほどトースターで焼きます。とろける食感とシナモンのアクセントで、幸せな気持ちにさせてくれるおやつです。

・キール(乳粥) ミルクプディング

お釈迦様が食べたというキールは、牛乳のおかゆのことで、インドではお祝いのときに食べるスイーツ。とろりとしたミルクプディングに、滋養あるドライフルーツやナッツ、スパイスをかけたスイーツの優しい甘さは、疲れた心と体を癒してくれます。ぜひ、インド料理屋さんで召し上がってみては?

情報提供元: Tonoel
記事名:「 アーユルヴェーダの体質別オススメおやつ【ヴァータ編】