お通じはあるのにお腹がぽっこり、または何日も便秘がちでお腹が重い…。こんなお悩み抱えていませんか?その原因は“腸”が健康的な状態でないからかもしれません。今回は、お腹に関するお悩みを腸ヨガで解決していきましょう。「第2の心臓」ともいわれる腸が元気だと、自然と心と体も健康になれますよ!
腸が健康だと全身が健康でいられる!?
腸を消化、吸収をするためだけの臓器だと思っていませんか?実は体の免疫物質の70%が腸に存在し、幸せを感じやすくする「セロトニン」というホルモンの90%が腸で作られています。腸を健康に保つことは、全身の健康、そして心の健康にも繋がるのです。
お悩み別 おすすめ腸ヨガポーズ
腸の健康を保つことが心と体の健康に繋がるとわかったところで、早速「腸のお悩み」を解決するヨガポーズをご紹介します。
お悩み① お通じはあるのに何でお腹がぽっこりなの?
→内臓の下垂、ガス溜まりが原因かも!
普段の生活で座っていることが多かったり、背中を丸めた姿勢になったりしていませんか?猫背の姿勢でいると、胃や腎臓などの内臓が下垂し腸を押しつぶしてしまいます。
押しつぶされた腸は体の前側に押し出され、お腹がぽっこりとした状態に。また、押しつぶされたことで腸の働きが弱り、ガスが溜まりやすくなることもぽっこりお腹の原因です。優しい逆転のポーズで内臓を元の位置に戻し、深い呼吸で腸に刺激を与えるポーズで溜まったガスの解消をしましょう。
橋のポーズ(セツバンダーサナ)
-ポーズの取り方-
1) 膝を立てて仰向けになる。かかとはお尻から握りこぶし1つ分離したところに、両手は手の平下にして体の横に置きます。
2) 息を吸って、お尻を持ち上げます。
3) 両手をお尻の下で組み合わせ、目線は天井へ。
4) この姿勢を5呼吸キープしたら、お尻ゆっくり下ろします。
ガス抜きのポーズ
ーポーズの取り方ー
1) 膝を立てて仰向けになり、両手で両膝を抱えます。
2) 息を吐く時はゆっくりお腹をへこませながら、両足を胸に引き寄せます。息を吸う時はお腹を膨らませ、足を引き寄せる力を緩めましょう。
3) 10呼吸ほど繰り返したら、ゆっくりと足を床に下ろします。
お悩み② なんで便秘がちでお腹が重いの?
→腸の動きが鈍っているかも!
腸の「ぜん動運動」が弱まると、上手に便を排泄することができず、便秘の原因となります。さらに腸の働きは自律神経と深い関わりがあるので、ストレスや生活リズムの乱れで自律神経のバランスが崩れると、腸の動きが鈍くなる原因に。
自律神経は背骨の近くを通っているので、背骨をねじるツイストのポーズは自律神経を整えるのに効果的です。また、お腹も一緒にねじることで、働きが鈍っている腸に直接刺激を与えて腸の働きを活発にしていきます。
半分の魚の王様のポーズ(アルダ マツェンドラーサナ)
ーポーズの取り方ー
1) 両足を伸ばして座ります。右膝を立てて、左足をまたいで左腰の横に足裏をつきましょう。左膝を立てて、右腰の横に左足を引き寄せます(お尻が浮いてしまう場合は、左膝は伸ばしたままでOK)。
2) 左手で右膝を抱え、ゆっくり息を吐きながら、上半身を右側にねじります。
3) この姿勢を5呼吸キープしたら、吸う息で上半身を正面に戻します。
反対側も同様に行いましょう。
お悩み③ 食あたりじゃないのにお腹がゆるいのは?
→腸が過敏に動きすぎているかも!
腸の働きは自律神経と関係しています。自律神経には緊張している時に働く交感神経と、リラックス時に働く副交感神経があります。特に副交感神経が上手く働かないことで、腸が過度に敏感になってお腹がゆるくなったり、下痢になったりする場合も。
お腹がゆるいと感じる時は、頭を下にしてゆっくりとリラックスするポーズで副交感神経の働きを整えましょう。また腰の後ろの仙骨の近くを副交感神経が通っていますので、仙骨を温めることで腸の働きも整います。
支えのある子どものポーズ
ーポーズの取り方ー
1) クッション、または丸めた毛布の前に、膝をついた正座で座ります。
2) 息を吐きながら上体を倒し、クッションまたは毛布の上に体を預け、力を抜きましょう。顔は首が楽な方に向け、腰に毛布や湯たんぽを乗せて温めます。
3) 3分程度この姿勢をキープしたら、吸う息でゆっくり起き上がります。
腸ヨガで、腸の元気にし、体と心を健康に保ちましょう。
情報提供元: Tonoel