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私たちが毎日約2万回も行っている呼吸。神経や代謝など心身の機能と密接な関係にあり、意識的にコントロールすることで体にさまざまな作用をもたらすことができます。今回ご紹介するのは、朝の目覚めとともに行う「胸式呼吸」。心と体の目覚めを促すだけでなく、代謝を高め、体を燃焼モードにすることができる呼吸法です。その特徴や実践方法について早速見ていきましょう。
呼吸法は大きく「腹式呼吸」と「胸式呼吸」に分類されます。吐く息に重点を置き、お腹まわりの筋肉を動かして副交感神経を刺激する腹式呼吸に対し、肋骨を広げて胸に空気を取り入れるのが胸式呼吸。吸う息に重点を置くことで、交感神経が刺激されます。
私たちは寝ている間、自然と腹式呼吸を行っています。副交感神経が優位に働いて深いリラックス状態にあり、筋肉や内臓の機能も自然とエコモードに。朝目覚めの状態で胸式呼吸を行えば、交感神経が優位になるため心身のスリープ状態をスムーズに解除することができます。脳や体の覚醒、体温上昇により、一日を燃焼モードでスタートさせることができるというわけです。
胸式呼吸は心身の目覚めに有効だけでなく、次のようなメリットがあります。
初めは胸の動きが分かりにくいこともあるため、仰向けの状態で行ったり、肋骨辺りに手を添えてみたりして、呼吸とともに胸の動きを確かめながら実践してみましょう。
①背筋を伸ばし楽な姿勢でリラックスして座ります。(仰向けの状態でもOK)
②息をすべて吐き切ります。
③胸を大きく広げるようなイメージで5秒かけて鼻から息を吸います。
④十分に吸い込んだら、今度は胸に溜めた空気を押し出すイメージで3秒かけて口から息を力強く吐きます。
⑤①~④を20回繰り返します。
[ポイント]
・ゆっくり息を吐くと副交感神経が優位になるので、勢いよく吐き切るようにしましょう。
・息を吸う時も吐く時も、お腹が膨らんだりへこんだりしないよう、腹筋に意識して力を入れることが大切です。