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ヨガ資格を取ってヨガインストラクターになるだけではない、たくさんのメリットがあるヨガスクールに通う意義とは?スクールのディレクターである筆者が、7つのメリットをお伝えします。
今やたくさんのヨガスタジオがあり、多くの人にとってヨガは身近なフィットネスとして認知されつつあります。ヨガスタジオはヨガのレッスンを受けてヨガを楽しむ場所で、主にアーサナと呼ばれるポーズの練習を行います。
皆さんは自分の体を使いこなせていますか?腰痛、偏頭痛、冷え性、PMSのような症状など、特に病気ではないけれど、なんらかの不快な症状を慢性的に抱えている人は少なくありません。ヨガでは、「人間の体はこの世での体験を十分に深めるための魂の乗り物である、または魂が宿る神殿である」と例えられています。つまり、体は大切で神聖な道具であるとみなしているのですね。この道具の機能をしっかり活用するには、体について理解を深める必要があります。また同時に丁寧にメンテナンスを繰り返す必要があるでしょう。
ヨガスクール通うようになり、さまざまな人と交流しながら、今まで知らなかったことや真理と呼ばれることを学んでいくことで視野が広がります。ヨガでは、私たちはそれぞれオリジナルの色眼鏡を通じて、世界を見たいように解釈していると考えています。「こうあるべきだ」「何々しなくてはいけない」「絶対こうだ」というように、私たちは生まれ持った性質と、両親や環境、コミュニティで培った価値観の影響により、このような思い込みを強くしてしまいます。ヨガの深い学びと実践は、この強固な思い込みを徐々に溶かしていきます。
学びのプロセスが進むにつれて、視野が広くなり、今までの自分がずいぶん緊張した状態にいたのだなと気付くことがあります。人に求められていた役割を演じるように生きていたり、人の賞賛を得るためだけの振る舞いをしていたり、あるいは怖くて自分をさらけ出せずに殻に閉じこもっていたりと、そんな過去の自分を振り返る機会に遭遇するでしょう。多くの人が自分らしさを求めています。ヨガでいう「自分らしく生きる」とは、わがままに生きることではありません。余計なものをそぎ落とし、過剰な自己演出や、自分をさらけ出すことができない頑なさを手放すことが、自分らしく生きることだとヨガでは教えています。
ヨガは一見すると、体にフォーカスしているように感じるかもしれません。ヨガの教典である『ヨガスートラ』という書物には、「ヨガとは揺れ動く心を収めるものである」という定義があります。つまりヨガとは、体を道具として心に焦点を当てているのです。ヨガの哲学をもとに心について知り、ポーズや呼吸法、そして瞑想の実践から体や心を観察することは、自己と深く向き合うことに繋がります。ヨガを通じて物事が俯瞰して見えてくるのです。そして健全な自尊心が生まれてくるでしょう。本格的なヨガの学びと実践は体のみならず、心も柔軟にしてくれるのです。
ヨガスクールに通う人の多くが、人生が変わったと口にします。今までお伝えした他のメリットを見ればわかると思いますが、ヨガとは自己変容のプロセスそのものなのです。この現象を変わったとみなすこともできますが、本来の自分に戻った、自分の本質を取り戻したとも言えるのではないでしょうか?
伝統的なヨガの考え方によれば、本来私たちに欠けているものは無く、満たされた存在であると言われています。ヨガというツールを使い、自分の本質に沿った生き方を全うすることで、私たちの体と心、そして精神はバランスよく保たれ、エネルギッシュに人生の体験を重ねることができることでしょう。
ヨガを深く学ぶことで自分自身へ理解が得られるようになると、他者のことが気にならなくなったり、また他者への思いやりが自然と湧いてきたりするものです。つまり、自分への理解が乏しいということは客観性に欠け、混乱している状態ともいえるのです。日常生活の中で、つい他者と自分を比較してしまって劣等感にとらわれたり、相手に意識が向き過ぎ、その人のネガティブな部分を指摘することで敵意や断絶が生じたりすることも多々あります。
ヨガを学ぶことで人生が変わるのなら、その先に待ち構えているのはどんな世界でしょうか?オリジナルの色眼鏡を通じての世界ではなく、ありのままの世界の景色とはどんなものなのでしょうか?ヨガを通じて私たちは自己実現することが可能であると信じています。ヨガでいう「自己実現」とは、一般的な成功やステイタス、持ち物で判断できるものではありません。ですが、自分の本質を生きることにより、やるべきこととそうでないことはより明確になっていきます。