多くの日本企業が、システムのクラウド化に頭を悩ませています。現在、企業の多くは自社でサーバーやソフトウェアなどの情報システムを保有して運用している状況ですが、この状態が続くと、コストの増大やIT人材不足により、大きな経済的損失が発生する恐れがあります。そのため、従来のオンプレミスからクラウドへシステムを移行する企業が増えています。クラウド化には、セキュリティ対策やランニングコストの削減、ビジネススピードの向上など多くのメリットがありますが、一方で定期的なクラウドのバージョンアップに対応する必要があり、デメリットも無視できません。
このような背景の中、株式会社インサイトテクノロジーは、SQLテストツール「Insight SQL Testing」のアップデート版である「ver.4.2」をリリースし、製品アップデート発表・説明会を開催しました。

株式会社インサイトテクノロジーが「Insight SQL Testing」アップデート版を発表

「Insight SQL Testing」について説明する高橋 則行取締役

今回のアップデートによって生成AIによるエラー説明・修正案の提示機能が強化されました。「ver.4.0」ではAmazon Web Services(AWS)の生成AIサービス「Amazon Bedrock」に対応していましたが、「ver.4.2」では複数の推論モデルを利用することが可能になっています。
ユーザー側で自由にカスタムしたプロンプトを使用・保存することができるようになったため、別の分析の際にもカスタムしたプロンプを利用することができ、SQLの修正工数を大幅に削減することができます。
また、クラウドのアップデート前後の比較も適用範囲が拡大しており、現在のシステムとアップデート後のシステムでSQLがどのように性能変化したかが一目瞭然で出るようになりました。
さらに、「ver.4.1」より対応を開始したSnowflakeについても機能が強化され、最新の生成AIを用いてSQLの修正提案や分析ができるようになっています。
これから、「Insight SQL Testing」を活用してシステムをオンプレミスからクラウドへ移行した企業を2社紹介します。

建設現場施工管理サービス「Buildee」を提供する株式会社リバスタ

株式会社リバスタは、「Buildee」のバージョンアップテストにInsight SQL Testing」を利用しました。「Buildee」は1日600万件の実行クエリが発生している現場施工管理サービスです。
24時間365日稼働しているシステムだったため、基幹システムのバージョンアップを原因とするサービスの停止を防ぎ、アップデート後も同様の性能を発揮するかを確認しなければなりませんでした。
これらの課題を「Insight SQL Testing」で、手動でアップデートする際に想定されていた期間の3分の1程度の期間で、システムを停止することなく、アップデート前後の性能を比較しながらバージョンアップを終えることができました。

データベース移行の際に「Insight SQL Testing」を利用した株式会社ココナラ

株式会社ココナラは日本最大級のスキルマーケット「ココナラ」や弁護士の検索メディア「ココナラ法律相談」などを提供しているWebサービスの開発・運営事業などを行う企業です。
事業の拡大やサービスの普及によって、利用していたクラウドサービスの1秒あたりのアクセス数の限界と利用していたデータ管理システムのアップデートが迫ってきており、メインデータベースの移行が必要になっていました。
当時のユーザー数は470万人でそれぞれの取引情報などのさまざまな情報が詰まったビッグデータの移行とシステムのバージョンアップに膨大な作業量が必要でした。
また、そこで利用されたのが「Insight SQL Testing」です。新旧のバージョンでの同一SQL実施の比較や8億本のテスト対象SQLなど、膨大なコストが必要と想定されていたデータベース移行とシステムのバージョンアップ対応を想定よりも低コストで実施することができました。

DX化推進の未来を見据えたシステム改善の重要性

日本の中小企業の多くがシステムのクラウド化などをはじめとしたDXの推進に課題を抱えています。既存の基幹システムやソフトウェアなどは古いプログラミング言語で書かれていることも少なくなありません。また、自社は定期的にシステムのカスタマイズ化や最適化を繰り返しているので問題ないと思っていても、システムの複雑化・肥大化を招いている可能性もあります。
そうなってしまうと余計なコストが必要になり、経営を圧迫することになりかねません。クレジットカードのタッチ決済やスマートウォッチなどがあっという間に普及したように、新しい技術は凄まじいスピードで普及しています。
その波に乗り遅れないように、自社のシステムやサービスのDX化を検討してみるのはいかがでしょうか。

今回の「Insight SQL Testing」アップデート発表会に登壇した高橋 則行取締役(左)、森田俊哉代表取締役社長(中)、児玉 祟製品本部本部長(右)

Insight SQL Testing導入キャンペーン

インサイトテクノロジーでは、Insight SQL Testingのアップデートリリースを記念して、よりスムーズにInsight SQL Testingを使い始めていただける導入キャンペーンを実施します。
パートナー様よりご提供されるバージョンアップ支援サービスとあわせて、より安定したプロジェクト運用をご提供いたしますので、この機会にぜひ導入をご検討ください。

≪キャンペーン概要≫
期間:2024年10月17日~2024年12月31日
対象:期間中にInsight SQL Testingを導入いただいた企業のうち先着5社
内容:通常有償のQ&A対応(技術支援)30時間分を無償提供

「Insight SQL Testing」について

「Insight SQL Testing」は、データベースの移行/バージョンアップで必要なSQLアプリケーションのアセスメントを自動化し、作業コストを削減します。
オンプレミスやクラウドにかかわらず、マルチデータベースに対応しており、現行稼働データベースで発行されたSQLを収集し、テスト対象のデータベースで評価・実行します。

製品ページ:https://www.insight-tec.com/products/sqltesting/

「Insight SQL Testing」はAWS Marketplaceからも簡単に導入できます。
URL:https://aws.amazon.com/marketplace/pp/prodview-okilzstcrioto?sr=0-5&ref_=beagle&applicationId=AWSMPContessa

情報提供元: ナイスコレクション
記事名:「 クラウド移行時代の必須ツール「Insight SQL Testing」最新アップデートがもたらす革新