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江東区青少年交流プラザで行われたまつりで最初に目を引いたのは、若いボランティアの学生たちが運営するヨーヨー釣りでした。この模擬店は彼ら自身が事前に企画し、「起業家精神(entrepreneurship)」を育むために自主的に運営しています。
次に注目を集めたのは、この施設の職員キム・テヒョンさんが試行錯誤を重ねたオリジナルのトッポギの屋台。キムさんがお椀いっぱいに盛り付けるトッポギは甘辛く具材も大きくそれだけで大満足な仕上がりでした。
「アジア」をテーマにした今回のまつりは、韓国料理を手始めに旅行気分を味わえるメニューが並び、訪れた人々を楽しませました。他にもギョウザやチルソンサイダー、桃ジュース、梨ジュースなどアジア料理に合う飲み物が並び、キムさんもたくさん来るお客さんに料理を提供し、大忙しでした。
3階の喫茶店も、学生ボランティアが運営しており、来場者に温かい接客を提供していました。
「番号札37番の方! 飲み物が出来上がりました。商品お間違えないでしょうか?」
エプロンと三角巾を付けて切り盛りするボランティアたちは、もう本物のカフェの店員でした。小さな子どもたちへのサポートも欠かさず、優しく声をかける彼らの姿は、来場者の間で感心の声を集めていました。
他にも地域で活動するボランティア団体や児童館などがそれぞれのイベントを行い、常にお客さんがひっきりなしに訪れ、会場は大盛況でした。
1階のレクホールでは、この施設を利用している団体によるステージが行われていました。地元で人気のダンスサークルや空手教室、ダブルダッチ団体などがパフォーマンスを行い会場は大盛り上がり。またプラザ主催で生徒を集め、練習を積み重ねた下駄のタップダンス「亀戸下駄PPERS」は渾身のダンスを披露しました。
施設主任の竹松陽呂さんは、「こうした発表の場があることで、利用団体に次の目標が生まれてチームが一致団結するのが嬉しい。私たちもただ練習スペースを貸しているだけにとどまらないで一緒に成長している実感がわきますね」と笑顔で語りました。
江東区青少年交流プラザは、「NPO日本スポーツ振興協会」が管理運営を任されて3年目。当プラザの所長白井梨紗さんは、
「今回のまつりを通じて、地域の皆さんに私たちの活動を改めて知っていただけたら嬉しい」と話しました。
この施設は30代までの若者を対象に、ダンスや演劇、スポーツなどの活動場所を提供しており、プロスポーツ選手との交流やファシリテーター、ボランティア育成など、多様なプログラムも展開しています。
「ほぼ毎週バドミントンや卓球ができる日を設けたり、K-POP、ジャズダンスなどの無料講座を行ったり、毎日いろんなイベントを行っています。『今日は何もすることがないから行ってみようかな』そのぐらいの気持ちで、フラッと来てもらってまったく問題ありません」
駅から少し歩くのがネックにも関わらず、この施設は毎日若者の活気があふれています。白井さんは、若者にとってこの施設が「第二の居場所」となり、自由に活動できる場を提供することを目指していると語りました。
「その子たちが成長して、自分の好きなことを見つけて、今度は自分たちで発信する手助けができたらすごく理想的だな、とも考えています。ゆくゆくは自分たちで祭りやイベントを計画するぐらいになってくれたら一番いいし、夢も広がっていきますね」
江東区青少年交流プラザ、ぜひ一度足を運んでみてください。
江東区青少年交流プラザ
〒136-0071 東京都江東区亀戸7丁目41−16
受付時間:9時00分~22時00分
休館日:第2・4月曜日(※祝日と重なった場合は開館)、年末年始
TEL 03-3681-7334
電車でお越しの方
JR総武線 亀戸駅東口から徒歩12分
都営新宿線 大島駅A6出口から徒歩13分
東武亀戸線 亀戸水神駅出口から徒歩9分
お車でお越しの方
青少年交流プラザの駐車スペースは3台分です。原則として当日貸出施設を利用される団体向けとなります。1団体(グループ)あたり、駐車スペース1台分までの利用としています。利用の際は、館内の警備員または職員までお申し出ください。
駐車場の事前受付(予約)はできません。満車の際は近隣のコインパーキングをご利用ください。駐車台数には限りがありますので、できる限り公共交通機関のご利用をお願いします。