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会場は都内のとあるバーにて、1日限定で「スナックJINCHA」としてオープンされました。カウンター席に腰を下ろすと、目の前にはベースとなる焼酎「JINRO」と、3種類の「JINCHA」が用意されています。
パッケージにはそれぞれスナックのママさんをイメージしたイラストが描かれていて、夜のスナックを感じさせるデザインです。
「いらっしゃ~い!」と明るく出迎えてくれたのは、この日のホスト役を務める五十嵐さん。彼女こそが「スナック女子」略して「スナ女®」という言葉を世に浸透させた張本人なのです。
「今日はJINCHAを使った3種類のティーカクテルと、それぞれに合わせたおつまみをご用意しています。スナックに来た気分になって、存分に楽しんでいってくださいね!」
そして、眞露株式会社でマーケティング部門長を務める三瀬さんが「JINCHA」についての説明をしてくれました。
「おうちでもスナック気分を味わってもらいたいという思いで開発しました。この3種類は、ハーブやスパイスなどの自然素材を活かしたティーフレーバー。焼酎などの蒸留酒と組み合わせてカクテルを作ると、“ミクソロジー”のように甘くなくすっきりした味わいの中に自然素材が重なる豊かな香りを楽しめます」
ちなみにミクソロジーとは「Mix(混ぜる)」と「Ology(―論)」を組み合わせた造語。リキュールやフレーバーシロップを使わず、フレッシュフルーツやハーブを使って、素材そのものの旨味を極限まで引き出すカクテル、といった意味合いです。 さて、「JINCHA」を使ったカクテルはどんな味わいなのでしょうか。ここから“疑似スナック体験”のスタートです。
「JINCHA」を使ったカクテルとおつまみを提供してくれるのは、この日限定の「スナックJINCHA」でママを務めるNanaさん。
「先日までニューヨークで本格的にスナックママになるための修行をしてきたんですよ」と軽妙な口調で切り出すと、慣れた手つきでお酒を作り始めました。 スナックでこんな美女がお相手をしてくれるのなら、お酒も会話も進みそう。期待が高まります。
最初に出てきたのは、JINROをベースに、緑茶とレモングラスエキスを配合した「JINCHA 緑茶とレモングラス」で割ったティーカクテル。ペアリングとして、きんぴらごぼうが提供されました。
「配合は、お酒1に対しJINCHA3。このグラスですと、JINRO30mlにJINCHA(内容量:245ml)を半分くらい。ですから1缶で2杯飲めますね」とNanaママ。
JINROの度数は25%でJINCHAで割ると5%程度となり、ビールと同じくらいの度数とのこと。
ひと口飲んでみると、最初に緑茶の渋みのきいた味わいがほんのりと広がり、あとからレモングラスのすっきりした香りが鼻に抜けていくのを感じます。
「和食などの醤油ベースのおつまみに合いますよ」
というNanaママがおっしゃるとおり、きんぴらのしょっぱい味とあいまって、グラスが進みます。
続いて出てきたのは、ゆずと山椒ソーダフレーバーのカクテル。
ゆずの爽やかな風味に、後から山椒のスパイシーな清涼感が追いかけます。炭酸を使っているので、スカッとしたのど越しがたまりません。
ペアリングのイカの七味和えは少し辛味がありましたが、このカクテルによって口の中がリセットされます。
「炭酸入りならではの爽快な後味が特徴。中華料理やエスニック料理など、味の濃いお料理との相性がぴったりです」(Nanaママ) おつまみとの無限ループになりそうな一杯でした。
最後に登場したのは、インドネシア紅茶とルイボスに、シナモン、乾燥ダイダイの皮、ナツメグ、コリアンダーとさまざまなスパイスの混合エキスを配合した「ルイボスとシナモン」のティーカクテル。こちらのペアリングにはチョコレートがふるまわれました。スパイスの風味が強めで若干クセがあるものの、ほんのりした甘みがありエキゾチックな味わいを感じます。
「フルーツなど、甘いものにベストマッチ。デザート感覚で楽しめるカクテルです」(Nanaママ)
記者の私見では、このフレーバーが一番の“推し”でした。
ここまで3種類のティーカクテルが提供されましたが、どれも個性があり、おいしく楽しくいただけました。
「本日は飲み放題ですよ!」という五十嵐さん。お言葉に甘えてスナック風に「ママ、おかわり!」と言うと「もちろんいいわよー、もっとじゃんじゃん飲んでちょうだい」と、同じくスナックのママ風に笑顔で新しいグラスを出してくれました。
しかし、疑似スナック体験ができたとはいえ、スナック未経験者にとって実際にお店に足を踏み入れるのには敷居の高さを感じます。重厚感のある扉の奥には、どんなママさんがいて、どんな客層で、どんな雰囲気のお店なのか……。そう考えるとなかなか扉を開ける勇気が出てきません。 そこで五十嵐さんは「スナックを楽しむための入門講座」を開講してくれました。
五十嵐さん:お店選びで重要なのは、扉を開く前に中の様子を推理すること。見るべきポイントはお店の看板です。
「愛子」「ひとみ」「まりこ」など人名の看板をかかげているお店は、ママさんがご年配の場合が多い。逆に「Angel」「Smile」などヨコ文字系を使用しているのは若いママ。そして「あんぽんたん」「来夢来人」「BBA」など奇をてらった系の店名はクセの強いママがいる、と頭に入れておくといいでしょう。
五十嵐さん:中から漏れ聴こえるカラオケの曲調で、客層をうかがい知ることができます。演歌系だったらおじさま系が多いお店、ポップス系なら割と若い層がいるお店といった具合で判断できると思います。
五十嵐さん:お店の中が見えない扉をいきなり開けるのはちょっとコワイですよね。そういう時は扉を5cmほどソーっと開け、わずかな隙間から中の様子をうかがうんです。そこでママさんや客層はどんな感じなのかを把握し、自分に適したお店かどうかを判断するのがいいかもしれません。
五十嵐さんから貴重なお話を聞き、スナックへのハードルが若干下がりました。しかし最初はやはり自宅でスナック気分を味わい、こなれてきたところでリアルなスナックに赴きたいもの。
「JINCHA」はそんな時に最適。割り材として販売されていますが、そのままでも美味しく味わえる飲料です。ではその入手方法とは?
「現在はクラウドファンディング『Makuake』で数量限定で販売中です。いずれはコンビニやスーパーでの販売展開も視野に入れています」(三瀬さん)
“おうちスナック”が楽しめる新感覚の3つのフレーバー。ぜひご自宅でためしてみてはいかがでしょうか?
「JINCHA」販売中のクラファンサイト「Makuake」https://www.makuake.com/project/jincha
五十嵐真由子さん主導の「スナ女®友の会」
https://makepr.pro/snack/
<取材・写真・文/櫻井れき>