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厚生労働省が発表する「人口動態推計概数」によると、婚姻数の推移は平成から令和に元号が変わった2019年に増加しました。これは「令和婚」の影響によるものですが、その後はコロナ禍の影響で婚姻数は減少傾向が続きました。
TimeTreeのデータで1年間に「結婚式」の予定を登録する人の割合である「予定登録者率」の推移を見ても、コロナ禍の影響が顕著に現れています。2021年の「結婚式」の予定登録者率は、2019年の約半分にまで落ち込みました。しかし、コロナ禍の影響が和らぐにつれて、2022年以降は予定登録者率が大幅に回復しています。特に2023年は、婚姻数が前年より減少していたにもかかわらず、「結婚式」の予定登録者率は前年より増加しました。これにより、結婚式が再び社会に戻りつつある傾向が見て取れます。
次に、結婚式に関連した予定である「ハネムーン」や「新婚旅行」についても予定登録率の推移を調査しました。
結婚式の予定を登録していた人の中で、「新婚旅行」や「ハネムーン」の予定を登録している人の割合を調べると、結婚式の予定数の推移と同様に、コロナ禍で減少していた数字が2022年から回復傾向にあることが分かりました。
「ハネムーン」や「結婚式」以外にも、結婚式に関連した予定キーワードについて変化が大きいものを詳しく見ていったところ、挙式や披露宴を実施する代わりに記念写真の撮影を行う「フォトウェディング」の予定数がコロナ禍を機に大きく増え、コロナが明けた今も一定 の予定数を保っていることが分かりました。
「ハネムーン」や「結婚式」以外にも、結婚式に関連する予定キーワードの中で大きな変化が見られたものを詳しく調べたところ、挙式や披露宴の代わりに記念写真を撮影する「フォトウェディング」の予定数が、コロナ禍を機に大幅に増加し、コロナが収束した現在でも一定の水準を保っていることが分かりました。
今回「ジューンブライド」と呼ばれるシーズンということで「結婚式」を 6月のテーマに据えた調査を実施しましたが、実際は何月に結婚式が最も多く開催されるのかを 2019年から2023年の月別の「結婚式」の予定数から分析してみました。
すると、最も「結婚式」の予定数が多かったのは6月ではなく11月という結果に。
さらに、TimeTreeアプリが対応している言語の中で、「結婚式」の予定が一定数以上登録されている言語を対象に、何月に「結婚式」の予定が多いかを言語別に分析しました。
その結果、欧州圏で使用される言語(英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語)では6月から9月に「結婚式」の予定が多く、アジア圏で使用される言語(韓国語、繁体中国語、簡体中国語)では10月と11月に予定が多くなる傾向が見られ、地域によって結婚式が多く開催される時期に違いがあることが判明しました。
この調査リリースの結果を通じて、結婚式にまつわるさまざまなトレンドがわかりました。コロナ禍を経て、「結婚式」や「新婚旅行」といった重要なライフイベントが徐々に回復していること、そして「フォトウェディング」という新たなスタイルが定着したことが確認されました。
また、地域ごとの結婚式の開催時期にも明確な違いが見られ、文化や気候の影響が反映されていることが分かりました。
これらのデータは、結婚式を控える夫婦にとって非常に有益であり、計画を立てる際の参考になるでしょう。
結婚式が再び活気を取り戻し、多くの夫婦がそれぞれのスタイルで人生の重要な節目を迎えられることを願っています。
TimeTree 未来総研について
TimeTree 未来総合研究所は、全世界の登録ユーザー数が5500万人を超えるカレンダーシェアアプリ「TimeTree」に登録された90億超の予定データを統計的に分析する TimeTree の社内研究所です。多様性に溢れ、先の読めない時代においても、みなさまが納得して未来を選べるきっかけをつくるために、予定データから見える世の中の動きや未来の兆しを発信しています。
カレンダーシェアアプリ「TimeTree」について
カレンダーシェアアプリ「TimeTree」は、共有とコミュニケーションを前提にしたカレンダーサービスです。家族、パートナー、サークル、職場など複数人数の予定共有が簡単にでき て、目的に応じたカレンダーを複数つくることができます。2015年3月24日よりサービス の提供を開始、2024年4月には全世界で登録ユーザー数が5500万を突破しました。「スマホの中の壁掛けカレンダー」として、ユーザーのみなさまの毎日の生活の中で幅広くご利 用いただいています。
URL: https://timetreeapp.com/intl/ja/
一説によると「ジューンブライド」は、農作業の繁忙期である3月から5月の結婚式が禁じられ、繁忙期が明けた6月に開催する慣習があったヨーロッパで生まれた言葉と言われています。6月は日本では梅雨のシーズンにあたるため天候が不安定なことから結婚式の開催を避けるケースもあるようですが、気温の面ではちょうど良い時期ですし、海外挙式を挙げるような場合にも適した時期と言えます。
今回の調査では、長いコロナ禍が明け、結婚式が以前のように気兼ねなく開催できるようになってきている兆候や、従来はあまり見られなかった「フォトウェディング」という新しい結婚式の形が定着してきている結果が出ました。
環境や様式などにとらわれずに結婚式が開催できるようになってきた昨今、結婚式を開催する時期についても、決まった形にとらわれすぎずに、それぞれが自由に考えて決めてもいいのかもしれません。