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若年層ファンの獲得のために、ほかにも刷新した点があったといいます。
「いままではストールなどの巻き物を中心に展開していましたが、今年からはカシミヤ素材の洋服の型数を増やすことで、若者との接点を増やしたいと考えました。カーディガンやニットワンピースのほか、レイヤードスタイルで着られるアイテムをつくったり、編み方や刺繍を工夫しファッション性にこだわったアイテムも。また、基本の6色以外にも、ラマやフォックスの毛を混ぜることで、カシミヤのみの素材とは違った色味や肌触りが楽しめる商品も展開しています」
さまざまな獣毛の素材を活かした小物のラインナップも増やしたそうです。
「手袋やネックウォーマー、ニットスカーフ、バケットハットなど、従来以上に種類を増やしました。イチオシはバラクラバ。フードとネックマフラーが一体化したデザインで、最近では韓国アイドルが着用していたりする流行り物なので、若い方にもぜひ手にとっていただきたいですね」
当日はもうひとつ、「OLU NATURAL BASIC」というハイエンドブランドの展示も行われていました。
「Natural Basicよりも、さらにユニセックスなアイテムになるよう意識しているブランドです。肩幅がやや広くつくられていたり、色味にもこだわっていますね。たとえば女性が男性パートナーへのプレゼントとして購入し、次は男性が自発的に買ってくださった……といったケースもあり、1度触れていただけたら必ずよさを実感してもらえるブランドだと自信を持っています」
とはいえ、若年層にとってカシミヤが少し縁遠い存在に思える背景には、値段や手入れが大変そうなイメージも上げられるはず。
ただ、田中さんは「そんなことはないですよ」と続けます。
「もちろん、高品質なカシミヤを使っているのでなかには5万以上するような商品もあります。とはいえ1〜2万円ほどのアイテムも多いですし、ご家族や恋人へのプレゼントとしてうちの商品を選ぶ若年層の方もいらっしゃいます。
お手入れはアイテムを使う頻度を1日おきに調整してたまにブラッシングをしたり、気になったらクリーニングに持っていくといった、スーツと同じくらいの気持ちで扱ってもらえたら大丈夫です。
じつは、カシミヤはそうした手入れを惜しまずに使っていただけたら、親から子どもの代に受け渡せるほど何十年と使い続けられるもの。長年使い続ければこそ、相棒のような存在にもなっていくので、そのよさもぜひ実感していただけたらうれしいです」
カシミヤはもう少し歳を重ねてから……と考えてしまうのはもったいないのかもしれません。ぜひ1度、Natural Basic 、OLU NATURAL BASIC が手掛ける柔らかな製品に触れてみてください。
カシミヤ素材を中心に、2000年から展開をスタートした川辺のオリジナルブランド。ホワイト・グレー・ベージュなどの無染色カシミヤを使用し、素材の風合いを最大限活かしながら、ストールやマフラーなどを中心にカーディガンやコートなどのアパレルも幅広く展開しています。ベーシックなデザイン、風合いの良さ、細かいディティールへのこだわりなどが魅力で、年齢を問わず全国の幅広いお客様から評価を得ています。
URL:https://www.kawabe.co.jp/lp/scarf/natural_basic
Instagram:https://www.instagram.com/_natural_basic_
Natural Basicの別レーベルとして、2019年から全国のセレクトショップや専門店で展開。カシミヤストールを中心に、厳選した天然素材と無染色にこだわったものづくりを行っています。ブランド名称の「OLU」は「O:OUR」「L:LOOM(織り機)」「U:UTENSILS(道具/用具)」の頭文字から取った造語で、私たちのものづくりから、あらゆる心地よさを織りなしていけるように。という願いが込められています。
URL:https://olu-naturalbasic.com
Instagram:https://www.instagram.com/olu_naturalbasic/?hl=ja
※詳しくは各ブランドの公式サイト(今秋リニューアル予定)、Instagramをご確認ください