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えり 2022年もメンバーがさらに1人抜け、2人になった時も解散は真剣に考えました。だけど、それはいつも応援してくれてるファンの人にとって嬉しいことなのか、私たち自身にとってもいいことなのかなと色々な視点から考え、最後はびっくえんじぇるを続けていくことが1番大切だろうと踏ん張ってきました。
そんな苦労を乗り越えてきたなかで、おふたりはびっくえんじぇるでの活動にどんなやりがいを感じていますか?
えり 私はそもそも、“太っている”という自分の個性を生かしたアイドルになりたかったんです。私自身、昔はデブな自分を否定してばかりだったから、それを強みに変えたくて。実際にアイドル活動を始めてみるとポジティブな意見ももらえるようになったし、誰かの人生を豊かにできているという実感も得られた。いまはただ、その喜びを噛みしめる日々です。
ミチ子 私にとっては、びっくえんじぇるは人生そのもの。もちろん、アイドルという夢を追えていること自体幸せなんですけど、活動が広がるにつれて私たちを見つけてくれたファンの方の言葉に救われることも多いです。
たとえばどんな言葉を?
ミチ子 私はデビュー前、たくさんのオーディションを受けるために無理なダイエットばかりをして、それがたたって拒食症だった時期があるんです。それを知っている女性ファンの方から、「YouTubeの大食い動画でミチ子さんが美味しそうに食べているのを見ると、拒食症の私もなぜかいっしょにご飯が食べられます!」と言ってくれて。自分の過去やいまの活動がきっかけで、誰かの人生の支えになれているなんて、こんなに幸福度が上がる瞬間はほかにないだろうと思いますね。
結成当初から「『デブ』はネガティブな言葉じゃないと広めたい」との目標があったそうですね。世間的にはここ数年で一気に多様性が叫ばれるようになりましたが、お二人は何か変化を感じていますか?
ミチ子 社会全体ではデブを蔑視する傾向は減っていると思います。だけど、本質はあまり変わっていない。たとえば日頃発信しているYouTubeでもアンチコメントはいまだに多いし、大っぴらに悪口を言わなくなっただけで、バレないところでの偏見は多いのかなって。
たとえば、ここ最近で私の体重が123kgから94キロまで痩せたんです。私としては「123キロでも、ちょっと痩せた自分も最高!」って気持ちなんですけど、コメントには「もう絶対太っちゃダメだよ」なんて声があったり……。私たちのファンからでさえそういう声が届くんだから、まだまだ「太る=悪いこと」という考えの人は多いと感じています。
えり もちろん、この6年でおデブに寛容な社会にはなったかなと。プラスワンサイズの服のブランドも登場しているし、ぽっちゃり体型を活かしてSNSやTVで活躍する人も増えた。けど一方で、いまだにデブを馬鹿にする人は一定数残ってる。私たちは活動を通して、その根本的な部分をもっと変えていきたいし、その目標が叶うまではどんな困難があっても解散したくない。私たちがおデブアイドルとしてきちんと成功していくことで、太ってても魅力的だということを世間に伝えたいです。
ミチ子 これまでグループの危機は何度もありましたが、それでも解散しなかったのは、もし私たちが途中でアイドル活動を諦めたら、世間から『結局はデブだからアイドルとしてうまくいかなかったんだ』って思われちゃうんじゃないかと考えたから。やっぱり私たちの活動を通して、体型に悩んでいる人も勇気づける存在であり続けたいですね。
今回、新メンバーを募集するとのことですが、なぜこのタイミングなんですか?
ミチ子 今年4月までの全国ツアーも無事終わり、ある程度の達成感を感じているんです。ただ、その後の具体的な目標が決まっていなくて……。ふと2人で先のことを話し合ったときに、自然とそれぞれの口から「新メンバー募集したいね」と。
えり たとえばコンサートでのパフォーマンスのフォーメーションも、2人と3人ではできることの幅がまったく違うんです。そもそもアイドルは、人数が多い方が華やかに見えるという面もある。それに、新メンバーのキャラ立ちによってはYouTubeでの活動の幅も広がるはず。今後さらに飛躍するために、新たなメンバーの加入は必須だなと感じてますね。
ちなみにミチ子さんは過去に「彼氏がいる宣言」をされてましたが、新メンバーも恋愛自由なんでしょうか……?
ミチ子 生活の第一にびっくえんじぇるを置いてくれるなら、恋愛NGではないです(笑)。 というのも、やっぱり太っていることをコンプレックスに感じて、恋愛に奥手になってしまう方はたくさんいると思う。世間からも「デブはまともな恋愛できなそう」という冷たい風潮も感じますし。でも、デブだからって恋愛を諦めなきゃいけない社会って、絶対におかしい。もちろんアイドルなのでファンの皆さんへの感謝は大前提としてありますが、世の中を変えるには、びっくえんじぇるはむしろ恋愛禁止にしないほうがいいんじゃないかと。
深い理由ですね。新メンバーの方には求める条件は何かありますか?
ミチ子 絶対条件はBMI25以上であること(笑)。ただ1番大事なのは、人生をかける覚悟でびっくえんじぇるとして頑張ってくれることです。正直、見た目をそれほど重要視するつもりはなくて、それ以上に気合いが入っている方を求めてます。
えり 新メンバーのおかげで、今後さらに活動の幅が広げていけると思うと楽しみで仕方がないです! ご応募お待ちしてます!
「いま、私はグループの『からあげ担当』で、えりちゃんが『マヨネーズ担当』だから、新メンバーは『白米担当』かなぁ」(ミチ子)
「ほんわかした可愛い子なら『いちごパフェ担当』でもいいかも」(えり)
びっくえんじぇる
天使だったけど、体重オーバーで地球におっこちた肥満落下系堕天使アイドル。天界に戻るために歌って踊って痩せようと頑張って活動している。フリーで活動しており、楽曲、振り付け、MV制作、ライブ演出などはすべて自己プロデュース。2018年4月29日(よい肉の日)にデビューし、2022年にはTIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)に初参戦。2023年にはサンリオピューロランドで5周年ワンマンライブを開催した。YouTubeでの大食い系動画もバズっており、2024年4月現在の登録者数は18.9万人。親しみのあるタレント性で、『有吉反省会』『ホンマでっか!?TV』『月曜から夜ふかし』などメディア出演も多数。
大橋ミチ子
ユニット内では「からあげ担当」でイメージカラーは茶色。栃木県出身で、167cm94kg。趣味は節約生活、ゲーム、掃除、愛犬といちゃいちゃすること。雑誌「la farfa」でのモデル経験のほか、『週刊SPA!』のグラビアン魂AWARD2018にてみうらじゅん大賞を受賞。2020年以降は女優としてもキャリアを積む。
多田えり
「マヨネーズ担当」でイメージカラーは黄色。169cm105kgで福岡県出身。特技はモノマネとダンスで、なんでも前向きに楽しめることが長所。モデル・グラビア経験のほか、「ACDC RAG」など広告モデルも多数。
びっくえんじぇる新メンバー募集については、こちらのリンクから。一次審査では「七輪焼肉 安安」の協力のもと、“面談が続く限り焼き肉食べ放題”という、オーディションを受験するだけでうれしい企画も。その模様は随時びっくえんじぇる公式YouTubeにて公開予定。太っているのを気にして芸能活動を諦めていた方やアイドルを目指したい方を、経験・未経験問わず全力でサポートしてくれるとのこと。
あなたも応募してみませんか?